米国では多くの新しく母親となった女性が、育児の対応や、職場復帰へのプレッシャーのため、慢性的な感情および肉体的問題を抱えており、夫やパートナーなどの支援をほとんどあるいは全く得られていないことが、新しい研究によって明らかになった。
マタニティケアの質向上を目指す非営利団体「Childbirth Connection」のCarol Sakala氏らは、「新しい母親の意見:出産後の経験に関する全国調査」」において、2005年に出産した18~45歳の新しい母親903人を対象に調査を行った。
その結果、43%の女性は出産6カ月後でもストレスを感じ、40%は体重コントロール、34%は睡眠障害の問題を訴え、26%は性欲がなく、24%が慢性背部痛を訴えた。出産後の最初の2カ月間は、44%が身体的および感情的な状態が原因で、育児に障害があったと述べ、女性の多くは、夫やパートナーから必要な支援を得られていないと感じていた。
女性の73%が夫らよりも育児にかかわり、育児のほとんどを行うのはフルタイムの仕事を持つ女性でも49%に上っており、夫らによる育児はわずか3%に過ぎなかった。また、有給の育児休暇が取れた女性は40%のみで、そのうち3分の1以上が出産6週間後、84%が12週間の育児休暇後に復職し、48%の女性が有給期間が希望しているよりも短いと答えた。経済的理由が復職の主な理由であった。
復職後の問題点として、79%が子どもと離れること、50%が保育の手配、37%が授乳、36%が配偶者の支援なし、29%が職場での支援がないことを挙げた。Sakala氏は「我々は新しい母親が置かれている状況を十分に認識していない。支援を拡大することにより、自分は1人ではないという認識を女性にもってもらう必要がある」という。
米マサチューセッツ総合病院(ボストン)のRuta Nonacs博士は「社会の変化により、大多数の新しい母親は孤立した状態に置かれており、他の形の支援を必要としている。より長期の育児休暇の取得とフレキシブルな職場復帰の方策がプレッシャーを和らげる一つの方法となる。また、『適切な育児』を目指すゆえの自分自身へのプレッシャーもストレス増加の原因となっており、育児書に頼らず、周りの支援を可能な限り求めることを勧めている。(HealthDay News 8月5日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=618177
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米国では多くの新しく母親となった女性が、育児の対応や、職場復帰へのプレッシャーのため、慢性的な感情および肉体的問題を抱えており、夫やパートナーなどの支援をほとんどあるいは全く得られていないことが、新しい研究によって明らかになった。マタニティケアの質向上を目指す非営利団体「Childbirth Connection」の...
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