宮崎放送局

2008年8月18日 12時46分更新

医学部生に地域医療ガイダンス


将来の地域医療を担う医師を育てようと宮崎県が医学部の学生を対象に過疎が進む山間部の医療機関で臨床実習を行う取り組みが18日から始まりました。

この取り組みは、過疎が進む山間部で深刻な医師不足への対策として宮崎県が3年前から行っているものです。
今年度は宮崎大学や自治医科大学など県内外の6つの大学の医学部から27人が参加しました。
18日は宮崎市の宮崎県庁で出発式が行われ、県福祉保健部の宮本尊部長が「実習を通して医療に対する住民の期待の大きさを実感し、山間部の病院を将来の進路の候補として考えてもらいたい」とあいさつしました。
続いて、学生たちは、宮崎空港に隣接する県の防災救急航空センターに移動し、ヘリコプターを使って救難救助や患者の搬送にあたる活動について説明を受けたり、隊員たちの訓練の様子を見学したりしました。
学生たちはグループに分かれて20日まで椎葉村や諸塚村など山間部の病院や診療所を訪れ、医師の診察や往診に立ち会うなど臨床実習を行うことになっています。
参加者した宮崎大学3年生の山本紗子さんは「将来、地域医療に貢献したいと思い、3年連続で参加しました。
山間部での医療の実情を肌で感じたい」と話していました。