2008年8月18日 13時43分更新
佐久市の佐久総合病院で肺の腫瘍を摘出する手術を受けた男性が死亡したのは、病院側の手術後の措置が不適切だったからだとして、男性の遺族が5000万円あまりの損害賠償を求めている裁判で、18日初めての弁論が開かれ、病院側は遺族側の訴えを退けるよう求め、全面的に争う姿勢を示しました。
この裁判は、おととし3月、佐久市の佐久総合病院で、肺の腫瘍を摘出する手術を受けた当時71歳の男性がその後、死亡したことをめぐり、男性の遺族が、病院を運営する県厚生農業協同組合連合会を訴えているものです。
遺族側は、手術後に男性の肺に水がたまり肺を圧迫していたのに、病院側がすぐに処置しなかったため、男性が肺炎で死亡したと主張し、病院側におよそ5100万円の損害賠償を求めています。
18日、長野地方裁判所上田支部で初めての裁判が開かれ、被告の病院側は、適切な措置をこうじたとして遺族側の訴えを退けるよう求め、全面的に争う姿勢を示しました。