鳥取放送局

2008年8月18日 13時10分更新

医学生の”地域医療”研修


地方の医師不足が深刻になる中、医学部の学生に地域医療の現場を体験してもらい、やりがいを感じてもらうことで、県内で不足している医師の確保につなげようという研修が、18日から県内の医療機関で始まりました。

この研修は、鳥取県などがおととしから始めたもので、ことしは、地元の鳥取大学をはじめ東京や青森などからも鳥取県出身の学生を中心に43人が参加しました。
鳥取市の鳥取赤十字病院では、鳥取大学と栃木県の自治医科大学の2人の学生が、循環器科や内科で実際の患者の診察を見学しました。医学生は、心臓を患った患者などの診察を見学した後、医師から病気の診察や薬剤投与のポイントを教わり、真剣に耳を傾けていました。
研修に参加した若桜町出身の学生は「大学病院に比べて高齢の患者が多いと感じました。将来は地域医療に携わりたいので現場は勉強になります」と話していました。県によりますと、今年度、県内の病院で勤務を始めた医師の数は、医療機関が募集した数の42.9%の30人にとどまり、全国で3番目に低い割合だということです。研修は、19日まで県内の18の医療機関で行われます。