拾う神が出現して“失業”を免れた福留功男

　このところベテランのキャスターには逆風の連続。その１番手は「ブロードキャスター」（ＴＢＳ）、「いつみても波瀾万丈」（日本テレビ）など３番組が終了する福留功男（６６）だが、捨てる神あれば拾う神あり。１０月からＴＢＳで新番組が始まるという。

　フジテレビ以外の民放各局にとって、急務になっているのが水曜夜の対策。フジが「クイズ！ヘキサゴンＩＩ」や「爆笑レッドカーペット」など高視聴率番組を並べ、太刀打ちできない状態が続いていて、打開するのに頭を痛めている。そこに中高年を狙い撃ちできる大物を投入して各局が“打倒フジ”を画策中。そのひとりとして白羽の矢が立ったのが福留なのだ。

「『ブロキャス』の現場では“福留はもういらない”と決断し、番組を打ち切ることにしたのですが、上層部の考えは違う。局を長年支えてきた大物は末永く大切にしたいというもので、水曜１９時、２０時で調整中です。また、ＴＢＳは日テレで終わる『いつみても波瀾万丈』に似た番組を作りたいらしくて、これにも福留を起用する案があります」（マスコミ関係者）

　もっとも、高額ギャラが一因で番組が打ち切られるため、「新番組のギャラは従来の半額程度になる」（事情通）という情報もある。それでも仕事が確保できれば、いうことなしだろう。

（日刊ゲンダイ2008年8月15日掲載）