最近のトレード状況について

保田です。
実は今こんなところに来ています。

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3週間ほど森と清流に囲まれた生活を送っていた時に、ふと
「オリンピックを生で見てみたい。」と思い立ち、急遽北京にいくことにしました。

学生時代にやっていたヨット競技を中心に、柔道や野球、卓球といった競技を見て回り、
一流アスリートのパフォーマンスに感動する日々を送っています。

ちなみに日本に帰ったら、また1ヶ月ぐらい、
どこかのんびりと出来るところに行こうと思っています。

仕事やら時間やらを気にせずこんな生活を送ることが出来るのは、
28歳という若さで7億を超える資産を手に出来たからであり、
有効な売買ルールをもって淡々とトレードするという方法に出会えたことに心から感謝しています。


さて、今おそらく世界で最も熱い場所である北京から、ノートPCとホテルのネット環境を使って、日本の株式市場や投資家の動向を見ていますが、
ここ1週間ほど相場は暴落傾向を強めています。

逆張り型の売買ルールに引っかかる銘柄も日に日に増えていますが、
私たちの日本株ファンドは、約2億7000万の資産に対して、10%弱のポジションしか持っていません。(これらは8月5日にエントリーした約6000万のポジションのうち、利確したポジションを除いたものです。)

というのも、検証してみれば分かることですが、今回の暴落は非常に出来高が少ない状態で起こっています。

私たちの使用する売買ルールでは出来高を考慮しているため、
まだ現段階では非常に小さいポジションしか建っていないということです。

今後出来高を伴って、相場がもう1段、2段と暴落するようであれば、
それに従って淡々とポジションを積み増していくだけです。

裁量をいれて、特定の銘柄やセクターに対してエントリーしないといったことはやっていませんし、今後もやるつもりはありません。


というのも最近、ネットを見ていると以下のような論調を目にします。

「アーバンコーポレイションの破綻を受けて不動産・建設株が激下げしているから、
それらのセクターを裁量で外さなければ、今後システムトレードで生き抜くことは出来ない。」

逆張り特有の含み損を抱えたり、巷に溢れかえる自称カリスマたちが流す何ら根拠のないファンダメンタル予測見たりして、不安になる気持ちは分かりますが・・・
私たちはこういった投資行動をとる気はありません。

今回の暴落相場でも、今後これらのセクターにエントリー指示が出れば、
何も躊躇することなくエントリーします。

例えそれらの取引が損失となろうと、あくまでポジション全体がどうなったかが重要なわけですから、何も気にしません。

自分たちが構築した売買ルールの指示に従って、淡々とトレードするだけです。


そう考える最も大きな理由ですが・・・
特定のセクターが激下げするような相場は過去にもあった話であり、私たちが使用するストラテジーはその相場状況下でも問題なく利益をあげてきた売買ルールであるからです。

今一度「答えはバックテスト結果の中にある」
というZEROの言葉を思い出して欲しいと思います。


ちなみに今回、「特定のセクターにエントリーしない」という投資行動によって、仮に利益があがったとしても、それは間違った学習をもたらすと個人的には思います。

「売買ルール通りにトレードするよりも、自分の裁量を入れた方がパフォーマンスが良い」という学習をすることにより、「今後ルール通りにトレードするのが非常に難しくなるだろう」と思うからです。
(もちろん、大切な資金を運用しているのは、あなた自身ですから、どのような投資行動をとられるのも自由です。)

だから今回の相場で、もしあなたが自分自身の売買ルールを運用することにストレスを感じるのであれば、それはルール自体を根本的に見直すことによって対処するべきだと私は思います。

具体的には・・・
・パフォーマンスが低下しようとも、より幅広く銘柄分散する
・突入タイミングの時間分散を図る
・出来高の条件を厳しく設定し、少ない出来高の中で一方的に下げるような銘柄を排除する
・2つ以上のストラテジーを平行して運用する
・特定のセクターのみが暴落していないこと、という全体相場判定条件を追加する

といった方法等が考えられるかと思います。

特に資金が少ない場合は、突入タイミングの分散や、銘柄分散はかなり重要です。
それを行わないと、特定のタイミングで特定の業種のみにエントリーすることになり、儲かる時は儲かるものの、ドローダウンも大きいという結果になります。

つまる所、資金量や自分が求めるリターン・許容できるリスク量によって採るべきストラテジーは全く異なるわけで・・・
私たちがこれまで散々、「資金量を考慮した検証が必要不可欠である。」「DVDで紹介されている売買ルールをそのまま使うのは論外。絶対に自分自身で検証しなければいけない。」と主張してきた理由はここにあります。


ただポイントとなるのは、「すべての投資行動をルール化し、そして検証する。」という、システムトレードを実践する上で、基本中の基本ともいえることです。

なぜなら、例えば“いまなら不動産・建設は排除“、“ITバブル崩壊後はIT関連銘柄排除”、“金融不安のときは銀行株排除”といった具合に、その時、その時に応じて裁量で相場状況を的確に判定することは不可能だからです。

逆に、もしそれが可能、つまり「私は暴落するセクター、つまり反発しないセクターを100%完璧に予測できる。」というのならば・・・
その暴落セクターに属する銘柄を空売りしていた方が儲かります。

余談になりますが、その反発しない銘柄群を空売りし、ETF等を使って相場全体をロングしておくという戦略を使えば、全体相場の影響を受けることなく、利益をあげることが出来るはずです。


ただ、この投資行動は裏を返せば、「俺は成長するセクターを100%予測できる。」と考え、特定セクターに集中投資して破産に追い込まれた投資家と似通った投資行動を採っているといえるのではないでしょうか?

ネットをちょっと見渡せば分かることですが、2006年以降、そういった特定のセクター、特定の銘柄の先行きを予想し、そして相場の世界を去っていった投資家が大量発生したのは紛れもない事実です。

また自分の手で検証してみればわかることですが、ITバブル後はIT関連銘柄に、金融不安の際は銀行関連銘柄に逆張りサインが大量に点灯し・・・
使用する売買ルールにもよりますが、結果としてはそれらの銘柄群によってもたらされる利益が、その年の利益の大半を稼いだということも珍しくありません。
(これは裏を返せば、それらの銘柄群を排除したら、その年のパフォーマンスが大幅に低下、最悪マイナスとなったかも知れないということです。)

“暴落確定セクター”、“反発しないセクター”というものを予測するという行為が、いかに難しいか、これらの事実をもとにあなた自身で考えてみてもらいたいと思います。

もちろん、不動産・建設株をすべて排除した形で過去データの検証を行い、その検証結果が納得のいくものであれば、今後不動産・建設株はトレード対象としないというチョイスもありだと思います。

その辺は、検証くんの銘柄グループ機能を使えば簡単に検証できるわけですから、あなた自身の手で検証し、その結果を確かめてみてください。

ただ繰り返しになりますが、ポイントとしてはあくまで「全ての投資行動をルール化する。」ということだと私は考えます。


私たちは定量化された売買ルールでもって過去データを検証し、その検証結果から、トレードを繰り返せば繰り返すほど利益が積み重なることが明らかとなった投資行動のみを採用し続けるだけですし・・・
ここまで、それを頑なに貫いてきたからこそ、今こうして28歳にして7億以上の資産を持ち、思いつきだけでノートPC片手に北京へオリンピック観戦に行くなどという、普通のサラリーマンでは考えられなかったような人生を手に入れることが出来たのだと思います。

あとはあなた自身で今後どのようにトレードしていくのか考えてみてください。


ただ、今のような相場をみていて心の底から思うことは・・・

「俺は成長株がわかる。」
「俺は相場の先行きが読める。」
「俺はカリスマだ。」

とのたまい、なんら検証結果を示すことなく相場必勝法を語っていた投資家たちは、「いったい何だったんだろう。」というものです。


検証すれば一瞬で分かることですが、2003年から2006年にかけての上昇相場で、過大なレバレッジをかけ集中投資すれば、誰でも1億、2億という資産を作ることはわけありません。

しかし、資産運用というのは、ずっと継続していくものであって、その後破産状態になってしまうような投資手法は、必勝法でも何でもなくて、ただ単純に「上昇相場がこれば鬼のように儲かる手法」でしかありません。

そして、その上昇相場がいつきて、いつ下落相場に転ずるのか予測することは、絶対に不可能であって、ファンダメンタル分析等をおこなって予測をしようとすること自体、非常にナンセンスなことだと私は思います。

だから今もなお、巷で跋扈する、自称カリスマ投資家(俺は相場の先行きを予測できるとのたまい、相場予測情報をしたり顔で話す競馬予想屋さんと何ら変わらない人々)の存在には、本当に首をかしげます。

そして最近の相場で、そういった相場予想師たちがうろたえる現状をみるにつけ・・・
「長期間におよぶ検証結果からその有効性が証明できた、資金管理を含めて全てが定量化された売買ルールを持つこと」
そして、「その売買ルール通りに何もストレスを感ずることなくトレードできるようになるために、自分自身の手でバックテストをする。」ことこそが、相場における成功の絶対条件であるというのを再認識している次第です。


だから、悪いことは言いません。

もしあなたが、心の底から相場でお金を失いたいのではなく・・・
「相場で儲けたい。」「一生遊んで暮らせるお金を手に入れたい。」「働かなくても暮らせる自由を手に入れたい。」と少しでも感じるのならば・・・

今すぐにこちらをクリックして、具体的な検証方法のやり方等について理解するようにしてください。

そして自分自身で構築した有効な売買ルールを使って、私のように数年で億単位のお金を手に入れて、時間にもお金にも拘束されない完全に自由な人生を手に入れてください。

今日もありがとうございました。
またメールします。

保田望


追伸

それでもなお、「俺は特定セクターの暴落がわかる。」つまり、「俺は相場の先行きが読める。」と感じるのならば、もう私からのメールは有害になるかもしれませんから、読まないほうが良いと思います。

その辺にウヨウヨいる、根拠なき相場予測情報を垂れ流している、自称先生のブログをみて、明日からの相場を予測する方が余程建設的ですから。


追伸2

私たちがいかなる相場でも不安を感じずにトレードできる一因として、最低限のお金は債券等の安全資産で確保しているというのもあります。

円債と外債を組み合わせたポートフォリオを保有しています。

クライアントからメールをもらったので回答しておきますが、グロソブに代表される分配型のファンドは絶対に買いません。

税制、手数料を考慮すれば圧倒的に不利になると考えているからです。

外債については、ゼロクーポン債を買っています。

この辺にも、いかなる投資を実践するのでも、“自分で調べる”、“過去データを使ってシミュレートしてみる”という姿勢が重要と思います。


追伸3

次は、ビーチリゾートにでも行こうと思っています。
ただ、どこにいくのでもノートPCとモバイル環境は持参し、ユーザーサポートはキチンと行っていますので、ご安心ください。
posted by 保田望 at 18:35 | 日記