17日午後8時半ごろ、東京都千代田区内幸町1の「帝国ホテル東京」から「本館2階で爆発音があり、火災が起きた」と119番があった。本館は地上17階、地下3階で、東京消防庁のポンプ車など約40台が出動し、約2時間半後に消し止めた。警視庁丸の内署などによると、2階の倉庫約20平方メートルを焼いた。3階部分に煙が充満し、本館の宿泊客約500人が避難。その際、男性(57)が階段で転倒し、左ひざ打撲のけがをした。
ホテルの説明によると、火は2階宴会場の厨房(ちゅうぼう)横の倉庫から出た。倉庫には椅子など宴会用の備品が置いてあったという。2階に客室はなく宴会場は使用していなかった。2階にスプリンクラーは設置されていたが、作動しなかった。70年の本館完成以降、火災は初めてという。出火時の宿泊客は本館約500人、別館約270人。
本館17階のレストランで食事中だった大田区の女性会社員(20)は「火災報知機が鳴ったので1階に逃げた。3、4階付近は煙が充満、においが激しく怖かった」と話した。
現場はJR有楽町駅の南西約400メートル。近くに日生劇場や映画館が建ち並ぶ繁華街。
毎日新聞 2008年8月17日 21時38分(最終更新 8月18日 1時16分)