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贈賄容疑の校長ら、周囲は「実力あったのに」 大分(1/2ページ)

2008年8月17日6時12分

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 「金を払わなくても管理職になれる実力があった」。大分県教育委員会の汚職事件で、昇任試験を巡る贈賄の疑いで書類送検された佐伯市立小学校の校長と教頭計3人について、周囲はそう口をそろえる。なぜ商品券を贈ったのか。「3人だけの特殊な事件ではない」との声も出ている。

 書類送検された3人のうち大島小の広瀬忍教頭(49)は別の小学校の教諭だった時、運動会や児童会の催しを手際よく仕切った。当時の校長は「子どもを前面に出す仕掛けが見事だった」と話す。

 小野市小の渡辺洋一教頭(50)の上司だったことがある元校長は「学校経営のビジョンを持っていた」と人物像を語る。「世渡り上手ではない。だからこそ、いたたまれなくなって警察に自ら出向いたのではないか」

 県警によると、3人は08年度の昇任試験で便宜を図ってもらった謝礼などとして、元県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で追送検=に対し、宮川校長は10万円分、教頭2人はそれぞれ50万円分ずつの商品券を渡した疑いが持たれている。

 なぜ、事件が起きたのか。ある小学校長は「競争激化が背景にある」と指摘する。

 大分県の教員の平均年齢は今年度、小学校で46.3歳、中学校で44.6歳。年齢構成をみると「昇任適齢期」の50歳前後の人が突出して多い。

 そこに少子化による学校数の減少が重なる。公立小中学校の校長昇任試験の競争率は03年度の2.3倍から08年度は4.0倍に。教頭は2.9倍から7.8倍となった。

 江藤元参事は、教員採用試験と同様に小中学校の校長、教頭の昇任試験の実務も担当。関係者によると、上司の指示があった特定の人を昇任させるため、得点を不正に操作したと話しているという。昇任試験でも県教委幹部への「口利き」が広く行われていたことをうかがわせる。県教委は昇任をめぐる不正がなかったか内部調査を進めている。

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