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ひと模様:女性救命士強い使命感 /島根

 8月から出雲市消防本部の専従救急隊員になった救急救命士の山田真理子さん(25)=出雲市松寄下町=は、同本部初の女性救急救命士。県内の消防本部でも救急専従隊に属する初の女性救命士となる。「救命士は一番最初に患者さんや家族に接する、責任のある仕事。最初の処置は大切で、家族に対しても適切な処置で不安を取り除いてあげたい」と語る。

 山田さんが救命士になりたいと思ったのは高校1年の時。母親がくも膜下出血で突然倒れ、救急車で運ばれたが1カ月後に亡くなった。「自分は何もできず、ただ泣くしかできなかった。すごく後悔した」。悔しさが人の命を救う仕事への関心につながった。

 病院へ到着するまで、救急車内で患者に適切な処置をする救急救命士。出雲市消防本部管内は県内でも救急出動件数が多く、所属の救命士の有資格者も45人と同本部全体の25%を占める。唯一の女性に周囲の期待も大きい。「体力差もあり、男性の中に入っていくことは大変で悔しいこともたくさん。でも救命士にすごくなりたかった。体力をつけて先輩たちについていきたいし、知識と経験をつけて人を助けることに必死になりたい」と目を輝かせている。【細川貴代】

毎日新聞 2008年8月17日 地方版

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