阪神・北摂
救急医療の勉強会結成 危機感抱く三田の市民ら
医療機関のかかり方などについて話し合う参加者ら=三田市、まちづくり協働センター |
救急医療体制が弱体化する中、地域の現状について知ろうと、三田市民の有志らが「さんだの救急医療を考える勉強会」を結成し、十五日夜、まちづくり協働センターで会合を開いた。三田市民病院の職員を招き、救急医療のシステムなどについて学んだ。(松本寿美子)
結成のきっかけは、三田にゆかりのある人がネット上で情報交換できる地域SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「さんでぃ」。三月中旬、武庫が丘の会社員、森本耕史さん(44)が、深夜に耳の痛みを訴えた息子を市民病院で診てもらえず、神戸市内の病院まで連れて行かなければならなかった体験を書き込んだところ、「問題を自分の事としてとらえよう」などと多くのコメントが寄せられた。
議論の盛り上がりに森本さんが同勉強会を立ち上げ、四月に一回目を開催。医療問題について自由に意見交換した。現在のメンバーは市内を中心とした二十-六十代の会社員や主婦、学生、医療関係者ら二十七人。
二回目には、十四人が参加。大学の医局による医師の引き揚げなどで、人工透析や小児科の入院治療が原則休止状態の市民病院の現状について勉強。同病院の職員二人から、夜間や休日の医師の体制や財政状況などについて説明を受け、医療機関のかかり方などを質問していた。
「何か自分たちにもできることがあると思う。時間がかかるかもしれないが、まず正しい知識を持って考えていきたい」と森本さん。勉強会は月一回ペースで開く予定。「さんでぃ」事務局の佐藤さんTEL090・1157・0564、メールアドレスinfo@sanday.jp
(8/17 10:26)