八日に開幕した北京五輪も中盤を迎えました。活躍する日本選手同様、五輪面を担当している私たちも、毎日“熱い戦い”を続けています。
今回は、紙面づくりの時間が特に厳しい大会です。中国との時差は約一時間、終了が深夜になる競技も多くあります。締め切りまで一時間を切った時に紙面が真っ白、冷や汗が流れることも度々あります。その短い時間で「インパクトのある一ページを」と全員が頑張っています。
これまで担当した中でも特に力が入ったのが、競泳百メートル平泳ぎの北島康介選手の紙面です。プレッシャーをはねのけ、世界新記録での連覇。読み物はいくつ使える? 写真の配置は? 見出しは? 数人で何通りもレイアウトを考えて完成させました。
また、うれしい「予想外」が起こった日もあります。岡山湯郷ベルのGK福元美穂選手とMF宮間あや選手が出場している女子サッカーです。「なでしこ」が八強入りを決めた一次リーグ最後のノルウェー戦。シドニー五輪優勝国を相手に、圧巻の五得点で逆転勝ち。当初予定していた写真や見出しのサイズを大きく変更して紙面を仕上げました。
今後も、吉田沙保里選手らメダル量産が期待される女子レスリング、野口みずき選手はけがで出場を断念しましたが、地元・天満屋の中村友梨香選手が登場する女子マラソンなど注目競技が続きます。「頑張れニッポン」。二十四日の閉会式まで知恵を絞った紙面で五輪の“熱い夏”を紹介していきます。
(ニュース編集部・新田暢秀)