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南オセチア衝突:露も「和平合意」署名 グルジア駐留、即時撤退に応じず

 【モスクワ大木俊治】グルジア南オセチア自治州をめぐる紛争で、ロシア大統領府は16日、メドベージェフ大統領が停戦や部隊撤退など6項目の和平合意文書に署名したと発表した。グルジアのサーカシビリ大統領も15日に署名、軍事衝突に発展した紛争の解決に向けたプロセスが動き出す。

 ただロシア軍は「平和維持活動」の名目でグルジア領内に駐留を継続。ラブロフ外相は16日、「追加的な安全措置の実現に応じて撤退する」と述べ、即時撤退に応じない考えを示した。

 和平合意文書は▽戦闘全面停止▽グルジア軍の常駐地点への撤退▽ロシア軍の戦闘開始前の地点への撤退と国際メカニズム導入までのロシア平和維持軍による追加的な安全措置の履行--などの6項目。グルジアからの分離独立を求める南オセチア、アブハジア両独立派政府の大統領も既に署名している。

 一方、ロシア軍は中部ゴリから首都トビリシに接近する動きを見せ、グルジアのグルゲニゼ首相は16日、トビリシの西約45キロのカスピにある主要鉄道の橋がロシア軍に爆破されたと述べた。ロシア軍当局は爆破を否定しているが、ロイター通信は現場で破壊を確認したと伝えている。

毎日新聞 2008年8月17日 東京朝刊

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