田中角栄と福田赳夫(3)
歴史には i f はない、しかし敢えて i f を問う
① もし田中角栄氏が後継に椎名裁定のこそくな茶番劇で三木武夫氏を指名してい
なかったらロッキード事件は全く違った展開をしていただろう。
少派閥の三木氏を田中氏は見くびっていたのだ、最高裁まで干与させて日本国の
憲法及び刑事訴訟法にてらして違憲、違法と思われるインミュニティーでアメリカの
コーチャン、クラッターを免責してまで強引に田中氏を起訴に持ち込むようなことは
しなかったと思う。
それが福田赳夫氏だろうが大平正芳氏だろうがあそこまではやらず、田中氏の逮
捕もなかったと思う、そして彼らの後、田中氏は再登板したことは間違いない、それ
が日本の政治にとって良かったか悪かったかは又別の問題である。
② もし福田氏が大平氏に禅譲していれば大平氏が病に倒れたあと、大平氏のあと
政権は鈴木善幸氏にいかず福田氏が再登板出来ただろう、福田氏の廻りに知恵
者が居なかったのである。
三木氏のあと福田氏が自民党の総裁、そして内閣総理大臣になる時、福田氏は
田中邸を密かに訪れ奥座敷の畳に、額をつけてひれ伏して田中氏の協力を要請し
たのである。
要するに田中氏の軍門に下って天下を執ったのだ、それを忘れて自分一人の力
で天下を執ったと自惚れたところに落とし穴があった。
福田氏の長期政権を怖れた田中氏は福田氏に期限付きで政権を許したのだ、こ
れが田中氏、福田氏、大平氏の密約である。
③ ラッキーなのは中曽根康弘氏だ、彼は政権を執る時全面的に田中氏の軍門に
下って政権を執ったのである。
人事を田中氏の言う通りにする、田中氏が辞めろと言ったら何時でも辞めると誓約
して政権を執った。
その立会人が渡辺恒雄氏と戸川猪佐武氏(故人)、三浦某氏(故人)の三人衆で
あると言われている。
中曽根氏は組閣に際し、後藤田正晴氏を内閣官房長官、秦野章氏を法務大臣に
した。秦野氏は早くからロッキード捜査のやり方は違法であると声高に叫んでいた。
しかし法務大臣になると手も足も出ない、仕方なく現職の法務大臣が月刊文芸春秋
に手記を載せロッキード裁判の違法性を主張し検察批判をした。田中氏への言い
訳だ。
田中氏は常日頃「俺は法律に詳しい」「東大法学部出身者より法律を知っている」
と豪語していたが、確かに田中氏が作ったいかがわしい議員立法は数多いが法の
理念、基本的な法の概念は勉強していない、これが悲しいところなのだ、自ら内閣
総理大臣の時恩赦を乱発したのであるが、検察の公訴権や裁判の判決については
さように簡単にはいかない。
要するにロッキードで逮捕されてからの田中氏は手負い獅子のごとく異常である、
常軌を逸していたと言える。
中曽根と言う男は自分の一身を託すほどの信実も能力もない、飽くまで徹底した
オポチュニストでしかない。
山 路 信 義
富士通人事の怪
富士通社長黒川博昭氏は、いわゆるM資金を獲得しようと当時日銀副総裁の武藤
敏郎氏に接触した、武藤氏は義弟の山内恒夫氏らの悪徳ブローカーを使い、自分は
いわゆるM資金の最高責任者だと嘘の宣伝をさせ書類集めをしていたが、東大法学
部の先輩後輩の間柄の黒川社長は武藤氏と直接接触していた。
武藤氏からの要請で額面25億円の富士通の小切手を日銀に持ち込み日銀発行の
小切手と交換した上で武藤氏にM資金導入のための経費として渡した。富士通という
会社は代表取締役社長はこんな事が出来る体質なのか、背任とか横領にならないの
だろうか。
武藤氏が日銀総裁になれないのを見越し突然摩訶不思議な人事を発表して、悪事
露見の前に逃げ切ろうとして代表権のない相談役に自ら退いて、誰もが首をかしげる
ような人事を発表した。しかしそんなごまかしで逃げ切れる様なものではない、来る株
主総会が見ものだ、悪事は必ず露見する天網恢恢粗にして洩らさずという。
山 路 信 義
小沢一郎を総括する
(1) 金の亡者だ
① 自由民主党を飛び出して細川政権を創った時、盟友の羽田孜氏を甘言を以
たのである。
細川氏の後援者と羽田氏が約束をしたうえで金が後援者側から小沢に渡され
た。英国の某銀行の口座である。小沢氏が病気治療と称して渡英していたのは
その集金に行っていたのである。
相当の金を捲き上げておきながら貪欲な小沢氏は右翼を使って更に数千億
円の金を細川氏から脅し取ろうとした。困惑した細川氏に泣きつかれ後援者が
右翼を捕らえて詰問したところ、小沢氏に頼まれたと白状した訳である。
これを聞いて後援者は直ちに細川護貞氏(護熙氏の父)に連絡し、細川氏は
直ちに内閣を投げ出したのである。
② 民主党と自由党が合併の時自由党の政党交付金をネコババした。
③ 竹下登氏との暗闘は激烈なものだったが彼は竹下氏の資金源を根こそぎ叩
き潰そうとした。竹下氏は筆者の友人に「小沢は俺の資金源を横取りしようとし
ている恐ろしい男だ」と語ったという。これも金目当てで竹下氏にケンカを売った
のである。
(2) 幼稚性
小沢氏の思考は稚児のそれである、国連軍構想は現実性の全くないことに
拘っていることを示す。
友人、腹心、側近を次から次に失っていったがこれは寛容さの精神に欠ける
ため相手の立場に立って物を考えられない惻隠の情のない欠陥人間ということ
だ。今回の大連立構想、日銀人事を見ても駄々っ子のようだ。
(3) 無責任男だ
羽田内閣を作っておいてすぐ潰した。福田総理と武藤日銀総裁実現の約束を
しておいて自分に都合が悪くなると逃げた。武藤総裁案は小沢氏の方から持ち
かけたようなものだ。福田総理が頭に来るのもムベなるかなである。
ら首相になることはないだろう、勿論なったとしても直ぐ投げ出す。
山 路 信 義
竹下登氏に歯向かって以来小沢一郎氏と竹下氏の間は最後まで仲直りすることは
なかった。従って小沢氏は竹下氏が掠め取った資金の均霑に浴することはなかった
が、民主党の代表になってから竹下氏の異母弟竹下亘氏から竹下氏の隠し金を分
けて貰った。
この金が昨年の参議院選挙で大勝を博す原動力となったのであるが、この時協力
したのが武藤敏郎氏である。福田氏、小沢氏間でより積極的に武藤氏を日銀総裁に
推したのはむしろ小沢氏である。
しかし小沢氏は民主党員に対する信任にかげりが出て、四役を抑え切れなかった
ために武藤総裁案は民主党の良識派によって拒否されたのである。小沢氏はまだ
藤総裁の実現を狙っている。
派の方々ゆめゆめ油断してはいけない、彼らはそのチャンスを窺いながらそれまで
なんとか日銀総裁空席状態にしようとしている訳である。
小沢氏が副総裁にケチをつけ政府提案を潰そうとしているが、政府側の総裁、副総
裁2名一括提案で承認の形に持って行こうとする動きも、これと軌を一にしたものだ用
心、用心。
山 路 信 義
閑話三題
<山崎拓氏の変態騒動>
山崎拓氏を名指しで変態と呼び同氏の名誉を著しく傷つけた女性は、元々はプロ野
球の楽天現監督野村克也氏の愛人であった。その彼女を煽り山崎氏に仕掛けた上、
騒ぎを起こさせたのは小澤一郎氏である。小澤氏は野村幸代氏を選挙に担ぐなど幸
代氏と親しかった。
夫である野村克也氏の愛人であった彼女を、幸代氏は嫉妬していたのであり、これ
は小澤氏と幸代氏の合作劇だったのである。
<ドケチの森進一氏>
森氏は全く売れない頃郷里鹿児島県の知人の紹介で、さる大人物を頼って来たの
で、その大人物が猪俣公章氏に面倒を見るように要請し、猪俣氏が面倒を見た。そ
のおかげで売れ出したのである、しかし森氏はその恩に報いることは全くなく猪俣氏
は心中不満だった。
今回の川内康範氏とのいざこざも全てドケチの森氏に起因している。川内氏は知る
人ぞ知る大物政界フィクサーで、佐藤栄作氏から福田赳夫氏、田中角栄氏という政
界の錚々たる大物とも付き合いのあった人物である。その川内氏に不義理をして怒
らすなど恩知らず破廉恥男である。
世話になった人に対し報いることの全くない森氏は今、悪魔の女性マネージャーの
とりこになり、昌子氏にも逃げられることになったのである。今だ彼はその悪女から
逃げられない馬鹿な男だ。
<五輪東京誘致は石原都知事三選のための口実である>
石原氏は常々三選反対を唱えていた男である。それが権力の座に就くとその周辺
に利権屋が纏わりつき、それを切れなくなってしまった。
利権屋集団は石原氏が都知事でいてもらわなくては困る。そこで大義名分に挙げ
たのが五輪誘致案であった。
この陰謀も知らず石原氏の選挙対策本部長を引き受けた佐々淳行氏はおめでた
いと言わざるを得ない、副知事に警察出身者を据えて佐々氏のご機嫌取りをしたの
だろうが、佐々氏の行動は軽すぎる、また佐々氏は後藤田正晴氏の実像を知ってか
知らずか礼讃しているが、いい加減にしないと後藤田正晴氏の実像が白日の下にさ
らされた時、氏が赤恥をかくことになる。
山 路 信 義
田中角栄氏と福田赳夫氏(2)
田中角栄氏と福田赳夫氏の決闘は、沖縄返還にかかる繊維交渉にまで遡る。
佐藤栄作氏は沖縄返還の代償として、日本の対米繊維輸出を規制することをニクソ
ン大統領に約束した。しかし国民にはそれをひたかくしにしていたのである。
当時の佐藤内閣の通産大臣は大平正芳氏である、大平氏は全く佐藤氏に協力す
る考えはなく日米繊維交渉は膠着状態にあって全く進展しなかった。
かいかぶりすぎていた。他人の畑はよく見えると言うが、単なる池田氏の通訳にすぎ
ない宮沢氏の手腕を過信していた。
案の定宮沢氏が通産大臣になって、繊維交渉は益々行き詰り最悪の状態になって
行った。これに憤り、佐藤氏不信に陥っていたニクソン氏は、沖縄返還の記念式典へ
の出席を断り訪日を峻拒した。日米関係は危機的状況にあった。
そこに登場したのが田中角栄氏であった。田中氏は宮沢氏の後釜で通産大臣に就
任するや瞬く間にこれを解決した。織機を廃棄処分にすると1台につき1000万円を
補償金として支払うということにして、繊維の生産を減らし、輸出を抑え繊維業界も納
得させるというまさに典型的な田中氏の手法であった。
田中氏はこれで佐藤氏への恩を売り、キッシンジャー、ニクソンからも高い評価を受
けた。(しかしこの評価も一時的なものであって田中氏が首相の座につくまでにアメリ
カ首脳の不信と警戒をもたれるようになり、これがついにロッキード事件につながって
行くのである。)
田中氏の台頭を見て財界は田中総理の出現に危惧の念を持つようになって、なん
とか劣勢になってきた福田陣営の強化策を模索した。
福田氏のバックアップ体制を確立しようと考えた。事務局長には木川田一隆同友会
幹事を据える構想であった。
木川田氏の遣いとして白沢日本原子力発電所㈱社長が福田氏の秘書のS氏を極秘
に訪ねた。S氏は福田氏の選挙を仕切る人物であったが、偶々福田後援会会長の
高間繁氏の明星電気に席を置いていたためと、高間氏と東工大の前身の東京高専
の同窓で特に親しい白沢氏とも親しい関係にあった。
S氏はこの白沢氏の申し出を福田氏に伝えず、福田後援会事務局長のK氏のとこ
ろに行くようにすすめた。ところがK氏は白沢氏からの申し出を福田氏は勿論、高間
氏にも伝えず握りつぶした。福田後援会はもう福田利用会になり下がっていたのであ
る。
もしこの時、木川田構想が実現していれば、おそらく福田氏は田中氏に勝っており、
田中内閣はなかったのではないか、そうすれば政界も官界もこれほどまでに汚染さ
れていなかったかも知れない。
田中氏は日本国の政治家と役人のモラルを根本から破壊してしまった男である。
山 路 信 義
田中角栄氏と福田赳夫氏(1)
ロッキード事件への政府(三木武夫)の対処方針に不満を持った田中氏は、その後
釜に福田赳夫が座ることに異議を唱えなかった。しかし福田氏に対する警戒心は払
拭していなかったため大平氏と福田氏の密約をさせた上で、福田内閣成立に協力し
たのであった。
そのため福田氏がしたかった解散は幹事長の大平氏に阻止され、その機会をつか
むことなく総裁任期を迎えることになった。
大平氏を督励し福田氏打倒に執念を燃やした田中氏は、大平氏を対立候補に立て
激しく争った。この時大活躍したのが田中氏の秘書軍団であった。
それに対する福田氏陣営は総裁になって直ちに派閥解消を唱え自らの派閥事務所
を閉めてしまったのと、すでに長年、縁の下で協力してきた次男の横手征夫秘書を更
能せず敗北した。その責めは一つに康夫氏の不人気、無能によることが大きかった
のである。
遡って田中氏と福田氏の決戦で福田氏が負けたのは、使った金が一桁違っていた
ためである。福田氏の劣勢を見て長年の福田氏支持だった旧住友銀行の堀田は、
資金提供を申し出たのであるが福田氏はそれを断った。
それより先、佐藤栄作氏が病に倒れた池田隼人氏からその後継者として指名され
河野氏をしりぞけて自民党総裁になった時の条件の一つに、池田氏が作った50億円
の穴埋めをするという約束があった。
佐藤氏はそれを福田氏に話したのであるが、福田氏は当時の富士銀行頭取の岩
佐凱実氏にこれを依頼した。岩佐氏はそれを受けて住友銀行の堀田氏に半分の25
億円を協力するように要請し、自らは25億円をつくって福田氏の50億円の要請に答
えたのであった。
この時住友銀行の堀田氏は福田氏を訪ね、「何故自分に先に言ってくれないのか、
そうすれば私が全額の50億円をつくったのに」と不満を述べたと言われている。
そのあと日銀総裁人事で三菱銀行の宇佐美氏が総裁に任命されたが、当時大蔵
大臣だった福田氏は当然堀田氏を推したのであるが、総理大臣の佐藤栄作氏に「こ
の人事も池田氏から指名された時の条件の一つだ」と言われて、拒否されたのであっ
た。
佐藤氏の後釜として当然自分に指名が来ると思っていた福田氏は、佐藤氏が4選
の長期にわたって首相をしている間に、急速に力をつけて来た田中角栄氏に追い上
げられて、ついに田中氏に敗れるのであるが、これは田中氏の作戦が功を奏したた
めである。福田氏嫌いの川島正二郎氏、椎名悦三郎氏らを田中氏は籠絡していた。
特に川島氏は死ぬまで佐藤3選支持者であったが、いづれも福田氏に政権を取らせ
たくないためであった。
山 路 信 義
お粗末な環境行政
恐ろしいPCBの処理がまだ完成していない。電力会社、鉄道その他、多業種がPC
Bを安易に使用してきたが、その毒性が判ってからすでに30年以上が経つ、使用、製
造の中止措置は執られたが既存のPCB物質の処理が行われていない。
完全処理を却って妨害するような結果になっている。
法律によって設立された日本環境事業株式会社は通産官僚とヤクザが組んで設立
されたもので詐欺行為を行って、国費を欺し取っているのが現状であるが、次報でそ
の実態を白日のもとに曝していきたい。
ここではっきり述べておきたいことは、一時期、一日2トンの処理しか出来ない施設
で8トン処理したことにして480万円を詐取したことである。残りの6トンは玄界灘に
海洋投棄していたのである。これは某友好国の偵察衛星の画像にはっきり写ってい
るということである。
ヤクザと官僚の癒着、それに群がるハイエナのような企業集団、日本国はどこまで
腐っているのか。
山 路 信 義
日本国は破産している
実を言うと日本国はバンクラプシーなのである。外国為替の決裁すらスムーズに
である。
これは特殊資金が入って来ないのに、入って来るという前提にして財政当局が穴を
あけてしまったからだ。
今回3年前から特殊資金を日本に入れるために関係方面が努力したが、これを妨害
しぶち壊したのが武藤敏郎前日銀副総裁と銀行協会である。銀行協会の実質的指
導者はK旧三菱銀行元頭取、N三井住友銀行前頭取、O旧三井銀行元頭取である。
これに小泉純一郎氏の元秘書飯島勲氏等が共謀して、掠め取ろうと画策した金は
なんと1320兆円と言われている。これには小泉純一郎氏と小和田恒氏も加わって恐
れ多くも皇太子殿下までも巻き込んだのである。
その金は今、資金者からブロックをかけられ結局武藤氏等は失敗したが、日本国
および皇室の国際信用を傷つけたのである。
の責任は大きい。今日本政府は泥棒というふうに関係国に思われている、対外信用
がなくなるのは当たり前だ。
山 路 信 義
新銀行東京には声援を送る
石原都知事のやったことで唯一褒めてあげたいことがある、新銀行東京の設立で
ある、この考え方はすばらしいと思う。
ただ浅慮であり杜撰であった、中小企業に対し無担保融資をするということを実行
したことに対しては賞賛したいと思う。これで不良債権が増え銀行業績が悪化する事
はむしろ当たり前である。その不良債権対策が欠落している事が致命的であった。
その一つの方法は都民の税金から恒常的に出資していく事だが、そのためには事
前に徹底的討論と、都民に対する説得即ち新銀行東京の使命と役割の充分な説得
力ある理論構成が出来ていなければならなかった。
その欠落が浅慮であり杜撰ということである。要するにもっと大胆に自信を持って、
正々堂々と所信をを訴え東京都の金を使えばよいのだ。
あるいは保有金を有利に運用して資金を創造するという選択肢もあった、これは高
度の専門家の協力が必要だが、造り方が姑息だったところに今の非難の源がある、
姑息というところが又石原慎太郎氏らしいのだが、従来の都市銀行暴力に対する挑
戦であり成功を祈って止まない。
山 路 信 義
by yamaji
真実告知板 世界に冠たる日本…