テキサス州ハーロールド――テキサス州北部のハーロールドの教育区当局は15日、米国の学校で多発する銃撃事件などを踏まえ、教師や職員に校内での短銃携帯を認める方針を決めた。ただ、大っぴらな形での保持は許可しない。AP通信が報じた。
テキサス州の教育団体によると、教育区がこの種の方針を打ち出したのは州内で初めて。全米規模でも初めての例とみられる。
ハーロールド教育区の生徒数は110人と小規模だが、同教育区の責任者は学校の近くに混雑する高速道路があるなど銃撃事件が発生しやすい環境にあるとも説明している。8月の新学期開始と共に銃携帯を認める予定。教師、職員の数は50人となっている。
保持を望む教師らは短銃所持の州許可証を持ち、危機管理プログラムを受講しなければならない。使用の弾丸にも低い殺傷力との条件が付く。同教育区当局は、生徒への教育上の影響など考え、銃携帯の教師や職員の数を公表しない方針だ。
テキサス州には、特定組織の承認がなければ、校内での銃保持を禁じる州法がある。