南九州市知覧町の知覧文化会館で15日、「平和へのメッセージfrom知覧 スピーチコンテスト」があった。今年で19回目。
世界の恒久平和を願い、命の尊さや平和の大切さをテーマに、一般、高校生、中学生の3部に分かれ、過去最多の3933人が応募。選考を通過した各部門4人ずつがスピーチを行った。
鶴丸高2年の茂原美沙子さん(16)は、中学校時代、原爆をテーマにした合唱曲「夏」に出合った。当時は、歌うことを楽しんでいたが、今夏、所属する音楽部で4年ぶりに歌うことになり、「以前気づかなかった歌詞の重みをかみしめている」という。
「戦争の語り部がどんどん亡くなっている。武力ではない平和的解決方法があるはずで、自分が伝えられるメッセージを込めて歌いたい」と発表した。【大塚仁】
毎日新聞 2008年8月16日 地方版