県が実施した身近な生活に関する県民アンケートの速報結果がまとまった。82項目について5段階で重要度、満足度を尋ねたところ、最も重要度が高いとされたのは「急病時に診てもらえる医療機関があること」の4・66ポイント。一方この項目は満足度では平均以下の2・62ポイント。他の医療分野の項目でも、重要視される項目の満足度が低い状況が目立った。
県が5月、無作為に選んだ県内各市町村の5000人に郵送。6月17日までに2682人が回答した。82項目の平均は重要度4・05ポイント、満足度2・79ポイント。
医療分野は他に5項目あり、このうち「安心して出産できる医療体制」(重要度4・58ポイント、満足度2・35ポイント)など4項目も、重要度は平均より高いのに、満足度が平均を下回っていた。また「安心して出産できる医療体制」の満足度は県南部の回答者では1・70ポイントと特に低かった。
重要度の他の上位は、「犯罪に遭うことや、その不安を感じることなく暮らせること」4・65ポイント▽「子どもたちが暴力行為・いじめなどを行わないこと」4・60ポイント--など。最も満足度が低かったのは「収入が年々確実に増えること」の2・13ポイント。「目標を満たすのに十分な貯蓄ができること」2・27ポイントなどが続いた。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年8月16日 地方版