最新記事一覧
脳血管医療センター長に元市大教授の山本氏/学位謝礼金26万円授受しても
- 社会
- 2008/08/16
横浜市病院経営局は十五日付で、市立脳血管医療センター長に、元市大医学部教授で同センター顧問の山本勇夫氏(65)を充てる人事を発令した。放射線科部長と麻酔科部長も兼務する。山本氏は、市大医学部の学位謝礼金授受問題で計二十六万円を受け取っており、同局は「好ましい人事ではないが、専門性が高い分野で適任者が他にいないため」と説明している。
同局によると、山本氏の就任は四月の予定だったが、学位謝礼金問題の浮上で異動を凍結。この間、原正道病院経営局長が兼務していた。謝礼金問題で最終的に計二十人の関係者が処分を受けたが、山本氏は今年三月末に退職したため、処分は受けていない。就任を控え、山本氏は十二日、原局長に「二度と謝礼金を受け取らない」と記した誓約書を提出したという。
山本氏について、同局は「脳血管疾患に詳しく、同センターの医師を充足していく上で市大とのパイプ役として期待している」としている。
山本氏は名古屋大医学部卒。東海大医学部助教授などを経て一九九二年五月、市大医学部脳神経外科教授に就任。市民総合医療センター病院長などを歴任し、二〇〇八年三月に市大医学部を退職。〇八年四月から現職。脳卒中や脳腫瘍(しゅよう)が専門で、現在、日本脳神経外科学会評議員を務めている。
このエントリーへのトラックバックURL:この記事はトラックバックを許可していません。
投稿したコメントの修正、削除をしたい場合は、こちらからお願いします。