岡山放送局

2008年8月15日 22時36分更新

企業倒産 4か月ぶり増加

7月の県内の企業倒産は15件で、4か月ぶりに増加し、公共事業の受注の減少や原材料費などの高騰で経営が悪化している建設業の倒産が最も多くなりました。

民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、7月、県内で1000万円以上の負債を抱えて法的整理となった企業は15件で前の月より6件増えて4か月ぶりに増加に転じました。

また、負債総額も4か月ぶりに増加して78億2200万円となりました。

業種別に見ると建設業が7件と最も多くなっていて、これは公共事業の受注が減り、売り上げが減少していることに加えて、建設資材や燃料の値上がりが続いてコストが上昇し、資金繰りが悪化しているためと見られています。

信用調査会社では、「生活必需品の値上がりが続き、消費の回復が見込めないなかで景気の先行きが不透明になっている。資金力の乏しい中小企業を中心に今後も倒産件数は増えるとみられる」と話しています。