県内最大手の建設会社、志多組に対し、東京地裁は、15日、民事再生手続きの開始を決定しました。破たんから1週間…県などには、取引業者からの相談も相次いでいます。県内最大手の建設会社、志多組は、財務状態が悪化する中、取引企業が相次いで倒産したため、資金繰りに行き詰まり、約278億円の負債を抱えて、8月8日、東京地裁に民事再生法の適用を申請していました。その後、志多組は、宮崎と東京で債権者説明会を開きましたが、民事再生手続きを進めることについて、債権者から強い反対はありませんでした。そして、東京地裁は、15日、志多組に対し、民事再生手続きの開始を決定しました。15日の決定を受けて、志多組では、債権者への弁済計画などを盛り込んだ再生計画案をまとめ、今年11月までに、東京地裁に提出することにしています。一方、志多組の経営破たんから、1週間が経ち、緊急に設けられた窓口には、取引業者などからの相談が相次いでいます。8月11日以降に寄せられた相談は、県の経営金融課や県税総務事務所に8件、宮崎商工会議所に、11件などとなっています。相談の内容は、資金繰りに関することがほとんどで、県などでは、業者それぞれに適した融資制度を紹介するなど、対応にあたっています。連鎖倒産の不安も広がる志多組の経営破たん。志多組では、来年1月をめどに、債権者集会を開くことにしています。
15日は、63回目の「終戦の日」です。東京の日本武道館では、県内の遺族や東国原知事も参列して、「全国戦没者追悼式」が行われました。追悼式には、天皇、皇后両陛下や福田総理をはじめ、遺族4600人を含む、約5500人が参列しました。福田総理は、「世界の恒久平和の確立に向けて、積極的に活動していくことを誓う」と式辞を述べ、正午からは、1分間の黙祷が行われました。追悼式には、県内から、遺族60人と東国原知事も参列しました。戦後63年…遺族の高齢化も進んでいます。
「終戦の日」の15日は、県内でも、様々な関連行事がありました。宮崎市では、戦没者を追悼し、平和を祈る集いが開かれました。15日の集いでは、まず、宮崎市の県護国神社で、奉告祭がありました。県内の戦没者の遺族など、約150人が参列する中、亡くなった御霊に対し、「米」と「水」を捧げ、「御霊なごめの舞」が奉納されました。そして、参列者の代表が、次々と玉ぐしを捧げ、戦没者の霊を慰めました。このあと、式典に移り、奉賛会の会長を務める坂口博美県議会議長が、「戦争体験は、年々風化しています。現在の繁栄は、多くの人々の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけません」と挨拶しました。そして、正午の時報に合わせて、出席者全員で黙祷を捧げ、平和への誓いを新たにしていました。
戦争について考えてもらおうと、宮崎市の平和台公園では、15日、「平和の塔」の見学会が開かれました。これは、「平和の塔の史実を考える会」が、毎年「終戦の日」に開いているもので、家族連れや学生など、約40人が参加しました。15日は、会のメンバーが、「塔の石の多くは、当時の日本軍が植民地から略奪してきたもので、このことは、正しく知らされていない」などと訴えました。(参加者は)「おじいちゃんから話を聞くので、戦争はいけない」「久しぶりに帰ってきて、たまたま終戦記念日なので、ここに来た。みんな(平和の塔を)大事にして、今後やっていってほしい」考える会では、今後、中国・北京で、「平和の塔」の写真パネル展も開く計画です。
お盆をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが始まり、県内の交通機関も混雑しています。このうち、空の玄関、宮崎空港では、東京や名古屋へ向かう便が、午前中から、ほぼ満席の状態となりました。空港の搭乗待合室の前では、見送りにきた家族との別れを惜しむ姿も見られました。(帰省客は)「おばあちゃん家で過ごした。県庁とか鬼の洗濯岩とか、鵜戸神宮とかモアイ像とかいろんな所に行った」「埼玉県に住んでいるが、海や川とか、すぐに行ける所がないので、海や山を満喫できた」航空各社によりますと、Uターンラッシュは、17日にかけてピークを迎え、8月20日ごろまで混雑が続くということです。
台湾と対戦した星野ジャパン、青木選手の活躍などで、初勝利を挙げました。日向市出身の青木宣親選手は、14日の試合も、2番センターでスタメン出場。同点で迎えた6回表、センター前ヒットで出塁します。ここで、5番・稲葉がタイムリーヒットを放ち、青木選手、逆転のホームを踏みます。日本は、このあと、9回にも追加点をあげ、6対1で、初勝利をおさめました。また、バレーボール男子は、中国と対戦。いきなり2セットを連取された日本は、串間市出身、津曲勝利選手の好レシーブなどで、フルセットまで持ち込みますが、最終セットで力尽き、これで3連敗・・・1次リーグ突破は、難しくなっています。
北京オリンピックで、見事、銅メダルに輝いた、松田丈志選手の健闘をたたえようと、出身地の延岡市役所に、懸垂幕が掲げられました。延岡市出身の松田丈志選手は、13日の競泳男子200メートルバタフライで、日本新記録となる1分52秒97をマークし、銅メダルを獲得しました。15日掲げられた松田選手の懸垂幕の隣には、北京オリンピックの柔道男子66キロ級で2連覇を達成した、地元旭化成の内柴正人選手の懸垂幕も掲げられていて、「アスリートタウン延岡」は、オリンピック一色に包まれています。