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「顔色見るのに疲れた」父刺殺容疑の長女、8日家裁送致

2008年8月8日7時40分

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 埼玉県川口市のマンションで7月、中学3年の長女(15)=殺人容疑で送検=が会社員の父親(当時46)を刺殺した事件で、県警の調べに対し、長女が「人の顔色を見て生きるのに耐えられなかった。悪くなった期末テストの成績を親に知られる前に、家族全員を殺そうと思った」と話したことが分かった。さいたま地検は8日、長女をさいたま家裁に送致する。

 長女は調べに対し、「人に合わせて、人から嫌われないように生きていくのに疲れてしまい、耐えられなかった」と話しているという。小学校高学年ごろから、自分が他人からどう見られているかを強く気にしていたという。

 3年生になり、成績が下がり親にしかられたことなどから、イライラすることが多くなり、事件の数週間前、「何もかも嫌になって、すべてを終わりにしたい」と考え始めたという。

 県警は7月の期末テストが長女を追いつめたとみている。事件当日に予定されていた保護者会で母親に成績を知られることをおそれたといい、「期末の成績が親に分かると、自分も、怒った親も嫌な思いをする。その前に家族全員を殺して自殺すればいいと考えた」という。

 長女は「両親によく思われたかった」とも話していて、親に対して、恨みや憎しみは口にしていないという。父親を最初に殺そうと思った理由は「まず、一番力が強い父親を殺さないと、犯行を止められると思った」と話しているという。

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