男子100キロ超級
石井慧 (日本) |
○ | 優勢勝ち |
● | タングリエフ (ウズベキスタン) |
石井が勝ちに徹した柔道で、見事に金メダルを獲得した。石井は開始直後からしっかりと右手で襟を取り、十分な組み手から足技を狙った。石井の組み手を嫌うタングリエフは、技を出すことすら出来ずに、2分20秒に指導を受ける。さらに石井は足技の連続で攻め続け、残り1分でタングリエフに2度目の指導、ポイントでリードを広げた。その後は、しっかりとポイントを守り、優勢勝ちした。 石井は、勝利の直後は涙を見せたが、畳を降りると落ち着きを取り戻して、なんとテレビカメラに向かって「ハッスルポーズ」。インタビューでは「サポートしてくれた方々、応援してくれたみんなのおかげです。これに満身することなく、頑張りたいです」と最初はしっかりと回答した。しかし、その後は「決勝は、冒険せずに勝ちに行きました。これが自分の、国士舘の柔道です。五輪のプレッシャーなんて、斉藤先生からのプレッシャーに比べると楽です。(この後は)遊びたいです。いや練習したいです」と石井節がさく裂した。
石井慧 (日本) |
○ | 上四方固め 4分59秒 |
● | グジェジアニ (グルジア) |
石井が4試合連続の1本勝ちで決勝に進んだ。開始直後から石井は、両襟をしっかりとつかみ、積極的に攻めていく。大外、小外、大内刈りと多彩な足技から寝技を狙う。グジェジアニは防戦一方で、4分過ぎに指導を受ける。スタミナが切れ、動きが鈍ったグジェジアニに対して、終盤は石井の独壇場。4分25秒で大内刈りで有効を奪い、さらにリードを広げる。最後は、グジェジアニの巴投げを潰して、寝技に。5分のブザーは鳴ったが、そのまま上四方固めで抑え込み、1本勝ちした。
石井慧 (日本) |
○ | 横四方固め 4分46秒 |
● | トメノフ (ロシア) |
30秒、石井はもろ手刈りから崩して寝技に持ち込むも待てがかかる。序盤は激しい組み手争い。トメノフのパワーから石井も自由に組めない展開が続く。2分経過、石井は小内刈りを仕掛けるがポイントは奪えない。その後、石井は両襟をつかんで圧力をかけていく。トメノフは疲れから技が出ない。4分5秒、トメノフに指導。最後は、ともえ投げをかわして寝技に持ち込み、上四方から横四方に移行してがっちりと固める。4分46秒、トメノフがタップ。石井は3試合連続1本勝ちで準決勝に進出した。
石井慧 (日本) |
○ | 大内刈り 2分41秒 |
● | エルシェハビ (エジプト) |
開始早々、左の組み手でいい位置をつかんでプレッシャーをかける。1分すぎ、強引に崩して寝技に移行するも、すぐに待て。その後石井は、体落とし等で攻勢に出る。石井は1分50秒、強引に押さえ込みに入るが逃げられた。エルシェハビは腰を引いて逃げるだけだ。2分30秒、体おとしで有効を奪った。その後すぐの2分41秒、豪快な大内刈りが決まり1本勝ちした。
石井慧 (日本) |
○ | 内また 3分23秒 |
● | ビアンケシ (イタリア) |
組んでくるビアンケシに、石井は序盤から内また、体落としと積極的に技を仕掛けた。2分9秒にビアンケシに指導。3分すぎに石井が体落としで有効を奪う。最後は左からの内またできれいに1本を奪った。