北京五輪で日本選手の活躍が続く中、株式市場でも「頑張れニッポン!」コールが高まってきた。「夏季五輪で日本が獲得した金メダルが10個を超えると日経平均株価が上昇する傾向がある」(準大手証券)からで、市場関係者の声援にも力がこもる。
ロサンゼルス五輪(1984年)以降6大会の開催期間中の日経平均を見ると、金メダル10個を獲得したロスでは3.5%高で、16個の前回アテネでは1.4%高。一方、5個以下と振るわなかった4大会では、いずれも下落した。
金メダルラッシュと株高の直接的な関係は考えにくいが、市場関係者は「メダルの数が増えれば国全体が明るく前向きなムードになり、投資家も勇気付けられる」(中堅証券)と、日本選手の活躍がもたらす心理的効果の大きさを指摘する。
株式相場はこのところ、米国の住宅ローン問題など「外国人選手(海外要因)」に振り回されてばかり。「頑張れニッポン!」は、景気後退のふちに沈み始めた日本経済の自律回復を願う、市場関係者の悲痛な叫びに聞こえなくもない。(了)
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