難病の原発性硬化性胆管炎(PSC)と闘い、友人らの募金で米国での肝臓移植を目指していた奈良市疋田町の会社員、中島大輔さん(24)が13日(日本時間)、米フロリダ州の大学病院で亡くなった。
7月3日に渡米し移植に備えていたが、今月初め、肝機能低下が原因とみられる感染症で右足を切断。その後意識が戻らず多臓器不全で息を引き取った。
父光男さんは米国から支援者に「元気になって日本に帰ることが恩返しと思い頑張ってきましたが、このような結果になり申し訳ございません」などとメールで伝えたという。大学の同級生で募金活動に励んでいた曽我部紀行さん(25)は「帰りを待っていた。つらく、悲しく、悔しい」と話した。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年8月15日 地方版