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<ガ>雄の羽こすり 超音波で「求愛」…東大などが発見

8月13日1時6分配信 毎日新聞


 雄のガが雌に求愛するときに超音波を出して交信していることを、東京大や森林総合研究所(茨城県つくば市)などが発見した。他の雄や天敵のコウモリなどに聞かれて邪魔されないよう微弱で、交尾の成功率も上げていた。耳元でラブソングを歌うような行為で、ガの生態に迫る成果として注目される。12日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 人には聞こえない微弱な超音波を出すアワノメイガ(体長約1センチ)を調べた。雄にだけ羽と胸部の一部に特殊な形態の鱗粉(りんぷん)があり、これをこすり合わせて超音波を発生させ、鱗粉の下の膜で音を増幅していることが分かった。また、雌が雄の超音波を聞きとれるのは約3センチ以内で、超音波を出している雄が交尾を促すと、雌は約90%の高い確率で受け入れた。

 一方、超音波を出せないようにした雄の求愛には雌が拒否反応を示し、交尾成功率は約65%に下がったが、超音波を再現した合成音を聞かせると、雌は再び高い確率で交尾を受け入れた。他の数種のガもパターンは異なるが、超音波による交信が確認できたという。

 アワノメイガは日本やアジアなどに生息し、トウモロコシの害虫として知られている。

 森林総研の高梨琢磨主任研究員は「超音波をうまく使えば害虫対策に応用できるのではないか」と話す。【石塚孝志】

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最終更新:8月13日1時6分

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