東京消防庁災害情報災害統計平成19年中の火災の概要>3 主な出火原因別の状況

平成19年中の火災の概要

3 主な出火原因別の状況 〜たばこが123件増加、放火が126件減少〜

 主な出火原因別にみると、第1位は「放火(放火の疑いを含む、以下「放火」という。)」で1,842件発生し、前年と比較して126件減少しています。また全火災に占める放火火災の割合は、31.8%で前年と比較して1.5ポイント減少しています。
 出火原因の第2位から第5位をみると、「たばこ」が933件(前年比123件増加)、「ガステーブル等」が623件(同15件増加)、「火遊び」が137件(同15件減少)、「電気ストーブ」が89件(同12件減少)となっています。また、第6位以下では「電気コード」が76件(同14件増加)で増加し、反対に「電気こんろ」が69件(同24件減少)で減少しています。(図4参照)
 
図4 出火原因別火災状況
 また第10位以下でも「蛍光灯」が37件(同15件増加)、「石油ストーブ等」が34件(同16件減少)などとなっています。
 天ぷら油火災は、全火災件数が減少しているのにかかわらず、前年と同数の396件発生し増加傾向になっています。出火原因別にみると、「ガステーブル」が263件で天ぷら油火災全体の6割以上を占めています。そのうち、93件が「調理油過熱防止装置」が設置されているのにもかかわらず、装置がついていない側のこんろを使用したため火災が発生しています。
 社告品から出火した火災は、前年より3件増加の29件発生し、そのうち「電気クッキングヒータ」によるものが13件と最も多く発生し、社告品から出火した火災の4割以上を占めています。

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