「日本の医療、しっかり学びたい」―インドネシア人看護師
インドネシア人看護師・介護福祉士候補者が日本での研修に意欲的だ。この日の研修に参加したヌル・フダさんは、「日本はとても進んでいる国だと思う。研修中しっかり学びたい」と話した。海外技術者研修協会(AOTS)のスタッフも、インドネシア人研修生の「敬老精神」を評価する。一方で、「日本で学んだことをインドネシアで生かしたい」と、「留学」意識の本音を明かす候補者もいた。
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外国人介護福祉士の受け入れ施設、予定の4割 「日本はとても先進的な国だと思う。国家試験にパスできるよう、しっかり勉強したい」と、キャリアブレインのインタビューにさわやかに答えた。
ヌルさんは、インドネシアでもシンガポールに近いリアウ州の出身。母国で看護師として3年間働いた経験を持つ。同国の看護師協会からの情報で日本との経済連携協定(EPA)の締結を知り、応募。ジャカルタで選抜テストに合格し、健康診断、日本側の病院とのマッチングなどを終え、8月7日に来日にした。
ヌルさんは「第2次世界大戦で日本は壊滅的な打撃を受けたが、その後すぐに復興できた。勤勉な国民性が備わっているからだと思う。日本のいいところを学んでいきたい」と意欲的だ。
既にインドネシアで看護師として働いていた経験があるにもかかわらず、日本で働くに当たってあらためて日本の国家試験を受けなければならない点にも、「特に不満は無い。日本で看護師になるために、日本の国家試験にパスしなければならないのは当然。とりわけ看護師の仕事は患者さんに接する特殊なものだ。その国の看護を学ぶのは大切」と前向きだ。 AOTSのスタッフも、「積極的に電車で席を譲ったり、レストランの順番待ちで、後から来た年配の人に先に行くよう勧めたりするなど、『敬老精神』が備わっている。(看護師・介護福祉士に)とても向いているのではないか」と評価する。
ただ、「日本で看護・介護のことは学びたいが、長期間、働くことは考えていない」「故郷はインドネシア。3年間日本で学び、国家試験をパスしたら、学んだことを故郷で生かしたい」と本音を明かす人も。受け入れる病院側との認識の違いも浮き彫りになった。
更新:2008/08/15 18:40 キャリアブレイン
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