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「銅」なんかいらんわ! レスリング表彰式で激怒、メダル投げ捨てる

2008.8.14 22:35
怒、怒、怒…。試合の判定をめぐって審判に抗議するスウェーデンのアラ・アブラハミアン(右)。授与された銅メダルを投げ捨てた =14日(ロイター)怒、怒、怒…。試合の判定をめぐって審判に抗議するスウェーデンのアラ・アブラハミアン(右)。授与された銅メダルを投げ捨てた =14日(ロイター)

 「銅メダルなんかどうでもいい。俺は金メダルが欲しいんだ!」。中国農業大学体育館で14日に決勝まで行われた北京五輪のレスリング男子グレコローマン84キロ級の表彰式で、3位に入ったアラ・アブラハミアン(スウェーデン)が敗退した準決勝での判定を不服として、首にかけられた銅メダルをはずし、マットの上に投げ捨てて立ち去る一幕があった。

 ロイター通信によると、アブラハミアンは前回2004年のアテネ五輪で同じ種目で銀メダルを獲得しており、今回は金メダル獲得に大きな期待がかかっていた。

 ところが、同日の準決勝でアンドレア・ミングッツィ(イタリア)にわずかの差で判定負けし、決勝進出を逃した。ミングッツィは決勝にも勝って最終的に金メダルを獲得した。

 アブラハミアンは「負けたのは判定がまったくでたらめだったからだ」と激高し、なだめる同僚らも振り切って表彰式で怒りを爆発させた。

 よほど納得がいかなかったとみえて即座に「引退」も表明。「試合はこれが最後。すべては金メダルだけだ。今回の五輪は失敗だ」と言い放った。

 前代未聞の表彰式に当惑したのは国際オリンピック委員会(IOC)。「判定がフェアではなかった」というアブラハミアンの主張に基づき、国際レスリング連盟(FILA)と調査に乗り出す意向を示した。

 ただ、いい迷惑なのは相手のミングッツィ。「表彰式の途中で立ち去り、勝者を称える儀式を台無しにしてくれた。判定に疑問を持つことは確かにあるが、スポーツマンシップを見せて結果を受け入れることが大切だ」とアブラハミアンの態度を非難した。(北京五輪取材班)

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怒、怒、怒…。試合の判定をめぐって審判に抗議するスウェーデンのアラ・アブラハミアン(右)。授与された銅メダルを投げ捨てた =14日(ロイター)
試合の判定をめぐって審判(左)に抗議するスウェーデンのアラ・アブラハミアン(中央)。授与された銅メダルを投げ捨てた =14日(ロイター)
勝ち取った栄光の銅メダルを投げ捨てたアラ・アブラハミアン。後ろでその姿を冷静に見つめているのは、アブラハミアンに判定勝ちして金メダルを取ったイタリアのアンドレア・ミングッツイ =14日(ロイター)
アラ・アブラハミアンが投げ捨てた銅メダル=14日(AP)
アラ・アブラハミアンが投げ捨てた銅メダルを拾う大会ボランティア=14日(AP)
銅メダルを投げ捨てたスウェーデンのアラ・アブラハミアン(上)の試合 =14日(AP)
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