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プーチン親衛隊に異変! 薄まる政治色 解体の危機 (3/3ページ)

2008.8.14 18:29
このニュースのトピックスロシア・CIS
起床後、広場での全体集会を経てマラソンをこなす起床後、広場での全体集会を経てマラソンをこなす

高くつく「おもちゃ」

 政権は、カネで飼い慣らした若者らを一気にうち捨てれば、彼らが暴走する危険があることも理解している。徴兵前の準備教育を名目にした軍事部門「我らの軍隊」や愛国・街頭行動を担う部門「鋼鉄」は、形をとどめていた。ボグダンツェフ氏は「街頭行動の選択肢は決して捨ててはならない」と語った。キャンプにはシュワロフ第1副首相やチュロフ中央選管委員長らが激励と講演に訪れた。

 それでも、構成員の一人は、「残るプロジェクトもあれば、残らないものもあるだろう。いわば各分野が“独立採算制”をとることで生き残る道を探っている」と打ち明けた。

 リベラル政党「ヤブロコ」青年部門のヤシン代表は、「『革命』を阻止する役割を終え、ナーシは政権にとって無用の長物、高くつくおもちゃと化した。予算は数分の1に減り、活動地域も狭まっている。彼らはぶち切られた予算で何ができるのかを考えているのだろう。だが、現在のような(社会活動に重点を置く)形であっても、長く存続するのは困難に違いない」とみている。

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起床後、広場での全体集会を経てマラソンをこなす
ナーシの中の「選挙」プロジェクト・グループのテント群。あれほど崇拝していたプーチン氏のポスターは見られない
右からナーシのボロビコフ指導者とロシア正教部門のヤキメンコ指導者。この部門では、活動家による学校現場での正教教育を目指しているという
徴兵前の訓練を建前とした軍事部門「我らの軍隊」。屈強な男たちが「反政権派は容赦しない」などと語った
先端技術を紹介するテントで企業の展示に見入るナーシ構成員ら
「ロシア正教」プロジェクト・グループが建立した礼拝堂。右は天国の扉に至る階段だといい、一段ごとに「両親を敬う」「人を殺さない」などと書かれていた
起床後の全体集会を終え、広場を後にする「ナーシ」の構成員たち
反政権派を「米国の手先」などと冷やかす若者らの政治寸劇
反政権派を「米国の手先」などと揶揄する若者らの政治寸劇
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