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プーチン親衛隊に異変! 薄まる政治色 解体の危機 (2/3ページ)

2008.8.14 18:29
このニュースのトピックスロシア・CIS
起床後、広場での全体集会を経てマラソンをこなす起床後、広場での全体集会を経てマラソンをこなす

街頭政治

 ナーシは05年4月、反政権派の街頭デモへの対抗勢力として、大統領府の肝いりで設立された。隣国のグルジアで「バラ革命」(03年)、ウクライナで「オレンジ革命」(04年)と街頭行動を背景とした政権転覆劇が相次ぎ、プーチン前政権が強烈な危機感を覚えたためだ。同団体は政権に近い企業から潤沢な資金供給を受けて若者を大量動員、各地で政権の意を受けた官製デモを組織してきたほか、関係が悪化した英国やエストニアの大使らに暴力的な尾行やピケを繰り返した。

 しかし、昨年12月の下院選と今年3月の大統領選が終わり流れは変わった。政権側から湯水のようにつぎ込まれていた資金は滞り、街頭行動での動員力も落ち込んだ。プーチン前政権下の言論統制や弾圧で反政権派が風前のともしびと化し、近い将来、「革命」などは到底考えにくくなったことが背景にある。

 団体の指導者、ボロビコフ氏は、「政権がわれわれへの関心を失ったことはない。若者はカネが欲しいのではなく、具体的に何かに取り組みたくて参加しているのだ」と苛立ちを隠さずに反論する。

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起床後、広場での全体集会を経てマラソンをこなす
ナーシの中の「選挙」プロジェクト・グループのテント群。あれほど崇拝していたプーチン氏のポスターは見られない
右からナーシのボロビコフ指導者とロシア正教部門のヤキメンコ指導者。この部門では、活動家による学校現場での正教教育を目指しているという
徴兵前の訓練を建前とした軍事部門「我らの軍隊」。屈強な男たちが「反政権派は容赦しない」などと語った
先端技術を紹介するテントで企業の展示に見入るナーシ構成員ら
「ロシア正教」プロジェクト・グループが建立した礼拝堂。右は天国の扉に至る階段だといい、一段ごとに「両親を敬う」「人を殺さない」などと書かれていた
起床後の全体集会を終え、広場を後にする「ナーシ」の構成員たち
反政権派を「米国の手先」などと冷やかす若者らの政治寸劇
反政権派を「米国の手先」などと揶揄する若者らの政治寸劇
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