社会
三叉神経痛治療に効果 神大病院で高周波熱凝固
高周波熱凝固装置を使って三叉神経痛の治療にあたる朴基彦医師=神戸市中央区楠町7 |
発作的な激痛が顔面に走る「三叉(さんさ)神経痛」の治療に、神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)の麻酔科が高周波熱凝固装置を使って効果を挙げている。痛みを引き起こす神経を、先端を熱した針でまひさせ痛みを取る方法。六月から十二例の患者に処置し、いずれも痛みがなくなったという。(坂本 勝)
三叉神経痛は風が吹いたり、歩くときの振動を感じたりしただけでも、患者は火花が散るような激痛を顔の一部に感じる疾患。年間十万人中、八人の発症率で比較的まれだが、歯茎に痛みを感じて歯科的な疾患と誤解され、歯を抜いても痛みが取れない患者もおり、専門医による的確な診断が必要となる。
主な治療法には、カルバマゼピンなど薬の服用▽開頭手術▽放射線治療▽知覚神経を遮断して痛みを軽減する神経ブロック-がある。開頭手術は70-80%が完全に治る一方、髄膜炎など合併症が起きる恐れもあるなど各治療に長所と短所がある。
神経ブロックの高周波熱凝固による治療は、針先端の温度を70-90度に上げ、神経を熱で凝固させる。神経が一時的にまひするため一-数年の間効果があるという。安全ですぐに痛みがなくなる一方、しびれや知覚低下が現れたりする場合がある。同科は、超音波装置を高周波熱凝固と併用して神経に確実に誘導する治療法を採用し、患者はいずれも経過が良好だという。
高雄由美子医師と治療にあたる朴基彦(パクキオン)医師(39)は「超音波装置の併用で、経験や勘に頼っていた針の誘導が容易になり、より安全に短時間で治療できるようになった。治療を受けても、痛みがなくならない人もあきらめないで」と話している。
同病院TEL078・382・5111
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