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西カムチャツカ油田開発、ロシアが契約解除通告

 韓国石油公社など韓国企業7社がロシアと共同開発している西カムチャツカ地方の油田開発事業で、ロシア側から契約解除の通告があり、7社が投資した探査、試掘費用2500億ウォン(約260億円、政府の成功払い融資914億ウォン〈約96億円〉を含む)が水泡に帰す見通しとなった。石油業界と石油公社が13日、明らかにした。

 ロシア政府が先月末に韓国側に契約解除を伝えてきたもので、韓国側は正確な背景や真偽について説明を求める公文書を送ったが、回答は得られていないという。

 西カムチャツカ鉱区はロシア最大の石油企業ロスネフチが2003年、ロシア政府から採掘権を確保し、04年9月に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談で韓国企業の参入が決まっていた。

 西カムチャツカ鉱区はオホーツク海上の水深300メートル以下の大陸棚に位置しており、面積は6万2680平方キロ(韓国の面積の3分の2)に及ぶ。推定埋蔵量は37億バレル、推定価値は370兆ウォン(約3兆8900億円)で、韓国側の権益は15億バレル、150兆ウォン(約16兆円)とされていた。地理的に韓国に近く、開発に成功すれば韓国への輸送が容易なため、原油の需給安定につながると期待されていた。

方聖秀(パン・ソンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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