ヒヤリ・ハットが増加−評価機構報告書
日本医療機能評価機構(坪井栄孝理事長)は8月13日、2007年の医療事故報告の結果を公表した。医療事故の一歩手前に当たる「ヒヤリ・ハット」は前年から1万3000件以上増加した。
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調査は全国の国立病院機構や大学病院を中心に04年から行われており、「医療事故情報収集等事業年報」として報告している。
ヒヤリ・ハット事例は全国の240病院(総病床数9万9901床)から、20万9216件が報告された。06年の19万5609件(247病院、総病床数10万3610床)より、1万3607件増加している。
内訳は「処方・与薬」22%、「ドレーン・チューブ類の使用・管理」14.5%、「療養上の世話」9.2%などだった。ヒヤリ・ハットの当事者は看護師が72.8%を占めた。
ヒヤリ・ハット全体の65.2%では患者に影響はなかった。ただ、事前に誤りに気付いたものの、そのままにすれば患者の生命に影響しうるケースも3689件(1.8%)あった。
医療事故では、報告義務のある大学病院など273病院(総病床数14万4736 床)から1266件が報告されている。
同機構は「類似の事故や事例が繰り返されているので、具体的なケースも検討しながら、防止に活用してほしい」としている。
「医療事故情報収集等事業 2007年年報」
更新:2008/08/14 13:50 キャリアブレイン
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