培養したラットの脳細胞から電気信号を取り出す容器(左上)と、その信号で動く小型ロボット(英レディング大提供・共同) ラットの脳細胞がロボット制御 英チームが実験に成功【ワシントン13日共同】培養したラットの脳細胞が出す電気信号で小型ロボットを障害物にぶつからないように動かす実験に成功したと、英レディング大の研究チームが13日、発表した。 人間やコンピューターからの指示は一切なかった。脳の発達や記憶の仕組みの解明に役立つほか、生体の脳で機械を直接制御する技術として注目を集めそうだ。 チームによると、ラットの胎児から脳細胞を採取して酵素でばらばらにし、約60の電極が付いた小さな容器に入れて培養。脳細胞が成長して出すようになった電気信号を、円筒形の2輪走行ロボットに無線で送り、ロボットを動かした。 ロボットには超音波センサーを搭載。障害物に近づくと特別な刺激が脳細胞側に送られるようにした。ロボットは最初は障害物に衝突を繰り返したが、そのうち“学習”して衝突を回避するようになった。 チームは「培養した脳でロボットを動かした最初の例だ」と指摘。さまざまな刺激を与えて特定の動きをさせるよう訓練するという。
【共同通信】
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