| 代理出産を行った場合、生ずる問題点として以下のようなものが考えられる。 (1)代理母が負う危険性
 ボランティアとは、時として死も覚悟しなければならない場合がある。代理出産においても死を覚悟して行わなければならない場合がある。それを承知の上で、ボランティア精神の下で成り立つことであるならば、国として保障制度を確立しつつ、サポートしながら認めるべきことではなかろうか。
 (2)当事者間のトラブル
 何をしてもトラブルというものは起こり得る。ならば様々なトラブルを仮定し、法の下での解決を考える。トラブルが起こり得るとして、前進しないのであれば何事も新しいことはできない。
 (3)子供の法的地位
 前述したように実の親が認知することにより成り立つ家族法ができれば何ら問題はない。子供に対しては、たとえ法ができなくても産んでくださった方を新しい観点の生みの親とし、畏敬の念を持たせながら育てればよい。
 (4)生まれてきた子供を実の親が引き取らなかった場合
 産んだ親が子供を放棄することはいくらでもある。そういうことは、ここで述べている代理出産にはまずあり得ないし、あったとしても普通の親の場合と同じに対応すればよい。
 (5)両親の離婚
 この場合は、普通の離婚の場合と同じ。
 (6)女性を子供を産む道具としていないか
 道具とするか否かは、そこに人間愛がないかあるかによる。代理出産は窮極的人間愛の結晶。
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