岡山放送局

2008年8月13日 17時8分更新

漁業の燃料費県が財政支援へ


漁船の燃料費が高騰し、漁業者の経営を圧迫していることから、県は国の補助制度が始まるまでのあいだ、燃料費の一部を負担する独自の財政支援に乗り出すことを決めました。

岡山県漁業協同組合連合会によりますと、漁船の燃料費は先月の時点で、去年の同じ時期のおよそ1.3倍、4年前とくらべると2.3倍にも跳ね上がり、漁業者の経営を圧迫しています。

このため国は燃料費の一部を補助する制度を設けることにしていますが、実施は早くても来月中旬以降のため、岡山県は制度ができるまでのあいだ、独自に燃料費の一部を負担する財政支援に乗り出すことを決めたものです。

支援は1リットルあたりの今月の燃料価格と去年12月時点での価格を比較し、その差額のうち90%を上限に県が負担するというもので、今月1日までさかのぼって支援を行います。

県によりますと現在、県内の漁業者は1リットルあたり126円から131円の燃料費を負担していますが、今回の支援によってこのうち30円前後を県が負担することになり、支援の総額は4300万円になるということです。

県水産課では「漁業者は燃料費の上昇分を水産物の価格に転嫁できず立ち行かなくなっている。県の財政は厳しいが、1日も早く対策を講じる必要があるため今回の措置を決めた」と話しています。