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中国政府、タクシー乗客の会話も盗聴

 中国・北京ではタクシーの車内でも言動に注意しなければならないようだ。6日付ウォールストリート・ジャーナルによると、北京市内を走るタクシーの大部分には位置追跡装置を内蔵したマイク(写真)が設置されているという。

 北京市は3年前からタクシー運転手の安全と通訳のためにタクシー7万台に衛星利用測位システム(GPS)機能を搭載したマイクを設置している。運転手が危険に直面したときにマイクを作動させれば、タクシー会社と警察に状況が伝わり、GPSで現在位置も確認できる。

 しかし、一部タクシーに設置されたマイクを製造したヤクソン・ネットワークスによると、このマイクはタクシー運転手も知らない間に遠隔操作が可能で、乗客の会話を盗聴できるという。必要な場合にはタクシーの燃料供給や電気系統を遠隔操作で切断し、タクシーを止めることもできる。警察がタクシーの中の会話を盗聴できるのかという同紙の取材に対し、北京市の警察当局は「機密事項であり、詳細は大衆には明らかにしないことになっている」とコメントを拒否した。

 北京五輪でサッカー競技が行われる瀋陽市当局は、タクシー運転手3万8000人と「情報要員」として契約した。新華社通信によると、多くの人と接触する運転手がテロ情報を通報した場合には50万元(約800万円)の報奨金が支払われる。

ピョン・ヒウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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