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米大統領、グルジアへの人道支援作戦を命令

2008年8月14日1時13分

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 【ワシントン=梅原季哉】ブッシュ米大統領は13日、グルジアとロシアの軍事衝突をめぐって声明を出し、グルジアへの人道支援作戦を米軍に命じたと明らかにした。ロシアが停戦を順守するのか、その意図に「なお強い懸念がある」と表明。ロシア軍を完全に撤退させ、人道支援作戦を妨害することがないよう求めた。

 グルジアとロシアが事態正常化のための基本原則に同意して以降、米政府として初めての態度表明となった。

 ブッシュ氏は、フランスが調停した基本原則を支持すると言明。(1)支援表明へライス国務長官をフランスとグルジアに派遣(2)C17輸送機など航空部隊に加え、米海軍も活用する人道支援作戦を開始した――と明らかにした。

 また、ロシア軍部隊がグルジアを事実上分断する意図をうかがわせる位置に配備されるなど、「同意した原則に矛盾する行動をとっているとの情報がある」とも指摘。「米欧との関係の傷を修復し、国際社会での地位を回復するためには、ロシアは約束を守り、この危機を終わらせるべきだ」と要求した。

 ブッシュ氏は具体的な例は挙げなかったが、米CNNによると、米政府はロシアへの制裁措置として、主要国首脳会議(G8)からの追放策も模索しているという。

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