【パリ=野見山祐史】日米欧でガソリン離れに拍車がかかっている。国際エネルギー機関(IEA)によると日米欧など経済協力開発機構(OECD)加盟国の6月のガソリン消費は前年同月比3.2%減り、2004年以降の原油高局面で最大の減少率となった。最大消費国の米国で消費減が定着したほか、欧州ではガソリンだけでなく石油製品全体の消費減が鮮明だ。
12日公表の8月の石油市場月報によると、6月のガソリン消費は1478万バレル。軽油やジェット燃料を合わせた石油消費全体でも前年同月比1.4%減った。
ガソリン消費を地域別にみると、日本・韓国・豪州の大洋州(4.1%減)、北米(2.1%減)、欧州(7.1%減)といずれも減少率を拡大。日欧の消費量は昨年から減っていたが、米の消費減でマイナス基調が強まった。
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