録画人間の末路

「倒れる時も前のめりでありたい」を心に
PC録画にこだわり続けるブログ

利権欲集団”JVA”の危険性

2008-08-13 22:49:53 | 次世代ビデオへの懸念
お盆です。お墓参りに行きました。
墓地の間の狭い道に、団体さんが通ろうとやってきたので、ちょっと後ろ向きに墓の
側までよけます。ん? なんか暑いというより熱くなってきたような・・・。

ゲゲゲ! 尻が燃えてる!!

ちょうど真後ろのお墓に火がついたろうそくがたっていて、それがたまたま背中の
服の裾に火をつける結果に・・・。幸いちょっと焦げただけでヤケドもなくすんだもの
の、服一枚ダメにしたことには変わらず。トホホーイ。これからお墓参りする方も、
くれぐれも火には気をつけてくださいね(涙)。



てな具合で今日は疲れているんだけど(旧家のお盆は大変なのよ)、すんなりと見逃せ
ない発言があったので、ちょっと突っ込み。


「ダビング10の実効性確保と対価還元策の期限明記を」
−JVAがデジコン委員会に意見書。バグ放置機器禁止も


ついに来ましたな〜。JVA。今まで表立って「補償金寄こせ」話にでて来なかった
社団法人日本映像ソフト協会。わたしはこここそいつぞや"権利者団体"として
JASRACら音楽協会にバカ発言をさせ、そこを操って矢面に立たせて非難を集中させ、
交渉を押し付け、自分らは非難を浴びることなく美味しい利権だけを手に入れようと
した黒幕と勝手に思っている。そうとも思わなきゃあまりにあの発言の数々は
まともな人間の考えたものとは思えないほどひどく、かつ音楽業界がそこまでする
理由など考えられない。映像関係の権利者団体が裏で暗躍していた、と考えるほう
が自然である。
ゆえに、発言内容は音楽団体とほぼ同じであり、わたしら一般消費者の考えも、
ダビ10が現状、どう受け止められているか、全く気にも留めず、自分らだけが被害者
で可愛そうで補償金をもらうのは当然と考えられているのも、同じ。そもそも業界
だけが大騒ぎして導入したダビ10だが、どれだけ活用されているのかあやしいもの
である。結局のところ、ダビ10になってよくなった点といえば、移動の失敗を10回
までやり直せるようになったことにより、ほぼ確実にメディアに記録できるように
なった〜10回やればさすがに1回くらいは成功するでしょ〜という一点のみ、で
あり、なんの緩和にもなっていない。これを「さらなる対価が必要」と権利者団体が
わめいている、ということは、ようするに「メディアへの移動を失敗しろ」と言って
いるわけだ。移動壱規制が録画禁止よりタチがわるいのは、たとえば10回20回と
いった連続ものの番組を移動壱規制で移動させていると、10回20回とやっていれば
1回くらいは失敗する危険性があるし、そうなったらHDDの元データも消えてしまい、
一話だけ保存されていない不完全なコレクションが手元に残る、というところに
ある。
これが録画禁止なら見逃してもそういうものだ、と思うし、話が跳んだことで興味
を失うかも知れない。だが、移動壱規制によって中途半端に手元に残ることにより、
かえってその穴を埋めたくなり、映像ソフトを購入してしまうしかない事態に追い込
まれることになる。映像ソフトを売って利益を得たい団体にとって、一番都合がよく
見え、一般人にとって悪質な制度は、録画禁止ではなく移動壱規制なのだ。
ダビ10になったから、比較的簡単に穴のない全話をメディアに記録に出来るように
なった。だから、補償金をもっとジャンジャンとって自分らに寄こせというわけだ。
よくこういう著作権を利用して強欲を発動する団体のことを「著作権ヤクザ」と呼ぶ
人がいるが、ヤクザに失礼だと思う。

JVAの発言がより無茶苦茶なのは、「ルール違反の機器の製造販売の取り締まりを
求める」、「ソフトのバグにより結果的にルール違反となるバグを放置した機器の
販売を禁止する」ために、「制度的エンフォースメントの導入を強く要望する」と言っ
ているところにある。
最近この手の団体がエンフォースメントエンフォースメントとやかましいが、そも
そもエンフォースメントってなんだろうか。どうせまた例によってよくわからず、
響きだけかっこよく感じるカタカナ言葉を使ってごまかそうと考えているのは確実
だろうが。
エンフォースメントとは・・・法律などを実際に守らせるようにすること
と、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」の中にある。そもそもこういう国立の
研究所ですら分かりやすく言い換えるべきだ、としているカタカナ語を無闇に使いた
がるところが権利者団体の、国民に理解してもらう気のない意思がはっきりと感じ
られる。
ここで危険なのは、エンフォースメントと呼んでいる以上、執行されるのは「法律
など」であり、法律以外の執行でもOKということにしろ、と求めているといくことに
なる。どう考えてもB-CASという民間企業を間に挟んでいる以上、法律で録画規制
を徹底化することは不可能だ。だからB-CASは地上デジタル放送を手放すしかない、
というのが今までのわたしの結論だったが、このJVAの提案が通れば、法律の必要
などなく、Friioのような規制に従わない機械やMonsterTV HDUSのようなユーザー
の解析によって非暗号化の録画をすることが可能になった機械を、誰の許可も得る
こともなく、業界の談合の都合だけで強制的に一切の流通を止めさせることも、
所有しているものを取り上げることも、それに反対する意見を叩き潰すことも出来
るようになる(どこまでの権力を持てるようになるのかわからないが)。ヘタに法律
の整合性をとるより、制度的エンフォースメント整備による取り締まり団体を作る
ほうが都合がいいわけである。だから、最近エンフォースメントエンフォースメント
とやかましいわけだ。

しかし、これほど危険なことは他にない。なにせ明文化されたものでなく、ただの
都合や感情論で他社や他人の財産に手を出すことが出来るのだから、もう怖くて
誰も何も出来なくなってしまう。どうやらJVAは恐怖政治がお好みのようだ。もちろ
んここで書いたことは最悪の場合だが、JVAは最悪の被害妄想にとらわれた連中の
集まりだ。そこまで考慮にいれて、少なくともエンフォースメントなどというわけの
わからないカタカナ語でごまかされることのないよう、見張っていく必要がある。
もう「生暖かい目で見守る」などという段階ではないかも知れない。
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