ワシントン(CNN) 米連邦議会の諮問機関、議会予算局(CBO)は12日、2003年に踏み切ったイラク軍事作戦の最初の4年間で米政府が契約業者に支払った金額は約850億ドル(約9兆3千億円)に達し、湾岸戦争やバルカン紛争など近年の軍事作戦と比べ最高額になっているとの報告書を出した。
イラク戦費の約五分の一を占めている水準としている。これまでの戦費は4350億ドル。850億ドルは03年から07年までの支出額で、うち7割がイラク内で支払われ、残り3割がクウェート、バーレーン、カタール、サウジアラビアなどの周辺国で使われている。
契約業者の国籍を見ると、約4割がイラク人、2割が米国人となっている。これまでの契約業者への支払いペースが続けば、08年末までには1千億ドル以上に膨れる可能性があるとしている。
同報告書によると、湾岸戦争など以前の軍事作戦で米兵士が処理していた業務が、イラク戦争で大幅に契約業者に委ねられているのが特色となっている。これら業務は米兵の食事、掃除、米、イラク両政府関係者の護衛などが含まれる。
ラムズフェルド前国防長官は契約業者への委託が増えたことについて、海外派遣で米軍兵力が不足し、戦闘任務に従事させる兵士数を確保することが反映していると指摘していた。ただ、契約業者への過多支出、汚職などの問題が表面化し、米政府は管理不足で批判を浴びたこともある。