県は12日、5月7日に結核と診断された呉市の男性(46)を通じて、新たに職場の同僚9人の感染(発病はなし)を確認したと発表した。これまでに男性の家族1人が発病、同僚ら13人の感染を確認。男性からの一次感染者は計23人で、厚生労働省が定める結核集団感染と位置づけられた。
男性は既に回復して勤務先の尾道市立市民病院に職場復帰し、二次感染は認められないという。結核の集団感染は県内では02年以来6年ぶり。
県健康対策課は「結核の初期症状は風邪と似ている。せきやたんが2週間以上続く場合は、早めに医療機関の受診を」と呼びかけている。【上村里花】
毎日新聞 2008年8月13日 地方版