「ソフトバンクCMは男性蔑視」・・権利団体が抗議
嘘ニュースです大手携帯電話会社ソフトバンクモハイル(SBM)が放送しているテレビコマーシャルに男性蔑視と受け取れる表現があるとして、4日、男性の権利向上を目指す団体「逆差別撤廃ネット」(安倍高和代表)は、同社にCMの放映中止を求める申し入れを行った。
問題となったCMは、同社の携帯料金プラン「ホワイトプラン24」宣伝用に製作された「白戸(ホワイト)家の人々」。上戸彩さんや樋口可南子さんなどが出演し、今年の6月から放映を開始。11月までに14作が製作され、現在は「イルカのオジサマ」編が放映中。内容は「予想外の家族」と言う触れ込みで、「白戸家」という一家を舞台に、上戸さんが娘、樋口さんが妻を演じ、父と息子はそれぞれ犬と、ソフトバンクキャラクターの「予想GUY」と呼ばれる黒人男性が演じている。父と息子は理由があって姿を変えたという設定で、不思議な白戸家の日常を通じて家族間定額通話サービスをアピールする。逆差別撤廃ネットは、家族構成のうち男性のみが犬や黒人といった不条理な姿で扱われている点を問題視。このCMは意図的に男性に対する蔑視を煽り、男性差別につながっていると同社を批判している。
同ネットの安倍代表は「妻と娘は普通の姿なのに父と兄だけが奇怪な姿をしているいびつで歪んだ家族構成を『予想外』の一言で片付けられてはたまらない。非日常性を強調したいのならば、妻や娘も猿やヘビでいいはずだ」と話す。さらに同氏は「もし、妻や娘だけを動物に変えたCMを放映したならば必ずフェミニズム団体からクレームがつくだろう」とも付け加えた。また別のメンバーは「父が”犬”というのは家庭から”父性”を奪い、道徳を退廃させようとする陰謀だ」と主張する。
この申し入れに対し、フェミニズム団体からは「過剰反応だ」と「逆差別撤廃ネット」を批判しソフトバンクを激励する動きが出ている。日本フェミニズム協会は、「逆差別撤廃ネット」の申し入れと同日付でソフトバンクに激励文を送り、CMを放映中止にしないように求めた。同協会の吉外陽子会長は、「あのCMが男性差別とは噴飯もの。むしろ父と兄の役をハエとゴキブリに変えるべきとソフトバンクに注文した」と述べた。
ソフトバンクモハイルのコマーシャルを巡っては、今年放映された同社の携帯の間み無料通話ということをアピールする為のCMが「いじめを助長している」と批判を受け、放映が打ち切られるなどの問題が指摘されている。
今回の申し入れに対しソフトバンクモハイル広報部は「現在流しているCMにそのような男性蔑視の意図はない。かつてのCMに問題があったことは事実だが、現在はNTTドコモのCMよりはマシなものを作っていると自負している」と話している。
- 07年11月4日23時26分更新