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2008/08/13

夏休みベティブープ大会

ファンタジア ファンタジア
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2006-07-26

「崖の上のポニョ」について、竹熊サイトで書いているんだが、宮崎監督は古いディズニーのアニメなんぞ見ながら作っていたらしいんだが、ディズニーは著作権があるので、同時代でありながらなぜか著作権のないベティーブープなんぞ掲載しているわけだ。

『ポパイ』や『ベティ・ブープ』などで1930年代にディズニーと人気を二分していたフライシャー兄弟は、とにかくキャラクターが無意味にグチョグチョと変形することで有名です。しかし、そのことで生まれるアニメーションの強度はもの凄いものがあります。

この動画では、後半に氷の棺に閉じこめられたベティを見て嘆き悲しんだ道化師のココが、魔女によって姿をバケモンに変えられながらも悲しげに『聖ジェームズ病院』(ブルースの名曲)を歌うという有名なシーンがあります。フライシャー作品にあっては、あらゆるものが意味もなくバケモノに変形しまくるわけです。

以前、おいらも紹介したんだが、キャブ・キャロウェイです。ブルースブラザースに出ていた、踊りながら指揮をする黒人の爺さん。この時代にはまだ若いね。まずは問題の白雪姫なんだが、


Betty Boop - SNow White (1933)

キャブ・キャロウェイの姿は、ミニー・ザ・ムーチョという作品の冒頭で見られます。ムーンウォークやって見せているね。マイケル・ジャクソンとプリンスを足して割ったような色男ぶりが素晴らしいです。

Betty Boop Minnie the Moocher


フライッシャー兄弟の作品は、ポパイがTV放映されていたので有名なんだが、ベティブープというのも同時代です。おいらなんぞはTVのポパイで育った世代なんだが、宮崎監督はもっと年寄りなので、映画館で見ていたのかも知れない。戦前のアニメでは、何と言ってもアメリカが凄くて、秒24コマのフルアニメです。フルアニメというのはグニャグニャと無気味に動くわけだ。日本の創生期TVアニメは経費削減でリミテッドなので、口だけがヒコヒコ動いたりして情けないです。ちなみに、アニメーターが最も気合い入れるのが、「煙」「水」「湯気」などの描写だそうで、その極地というのがディズニーの名作「ファンタジア」にも見られるんだが、してみるとポニョの世界で宮崎監督がナニを描きたかったのか、判るというものだ。

で、ベティブープは全部、著作権が切れてるらしいです。Youtobeにもたくさん転がっているので、何本か紹介しておきます。

Betty Boop- Betty for President-1932


Betty Boop-Any Rags-1932


Betty Boop-The new deal show-1937

コメント

>日本の創生期TVアニメは経費削減でリミテッドなので、口だけがヒコヒコ 動いたりして情けないです。

私はそれに慣れていたので逆にディズニーとか無茶苦茶動く
アニメが気持ち悪かったです。

>日本の創生期TVアニメは経費削減でリミテッドなので、口だけがヒコヒコ動いたりして情けないです。

今のFlashアニメの鷹の爪もそうですね。
Flashなんでデカイ高解像度のプロジェクターで上映しても絵がギザギザにならなくて良いですww
オイラはフロッグマンのFlash結構好きですw

低コストでネタで勝負とディズニーやらピクサーやらの対極にあって良いです。
アメリカアニメは絵(キャラ)が気持ち悪いのとCGの悪い面が合体してて嫌いですw

>私はそれに慣れていたので逆にディズニーとか無茶苦茶動く
>アニメが気持ち悪かったです。

昔、名画座でかかっていたファンタジアを見たとき、
確か「田園交響曲」の場面だったか、で(現代で言うところの)3D酔いににた経験したことを思い出した。

ダリが記憶の固執を描いたのが31年なら
これらのアニメはシュルレアリスム全盛期の作品といえますね

アニメは美術史と隔てられていますが、
これらはもうシュルレアリスムの一派として分類してもいいんじゃないかな、と

そしてこれらの作品を見る限り
向こうのアニメは内面的に後退してると言わざるをえないですね。

>>昔、名画座でかかっていたファンタジアを見たとき、
確か「田園交響曲」の場面だったか、で(現代で言うところの)3D酔いににた経験したことを思い出した。

これスタンダールシンドロームってのだと思います
スタンダール・シンドローム【Stendhal syndrome】=外国の美術や文化に圧倒された旅行者の精神的混乱。過度の感銘をした旅行者にみられるストレス。

ミニー・ザ・ムーチョはまんまロトスコープで作った作品ですが、初めて見たときはしびれましたよ

スーパーマンもポパイもフライシャーで、ベティーの中の一登場人物がポパイだったんですが、ディズニーと違って著作権が切れてしまっています
今でも立っているいいキャラが沢山いますね

Internet Archiveっていうすごいサイトがあって、そこに比較的高画質の作品がごろごろころがってますよ
すごく重いですが
http://www.archive.org/

フライシャーには「バッタ君町に行く」なんていうマニアにはなかなかしびれる作品があるんですがInternet Archiveには無いですけれど、ガリバー旅行記なんぞはちゃーんとあったりします
(Internet Archiveには、米国を問わず日本の過去のサイトのログまで残っている場合がありますよ)

ちなみに知っている人は知っていますが、映画「ミクロの決死圏」の監督のリチャード・フライシャーは、フライシャースタジオのマックス・フライシャーの子供で、小さいころテレビシリーズの鉄腕アトムの話しでアトムが小さくなって体内に入る話を見て、それがミクロの決死圏をつくるきっかけの1つになったらしいですよ

http://unumvas.s212.xrea.com/bettyboop/?FrontPage

 『 BettyBoop伝説 』~Betty Boop Legend~

>ベティ・ブープが活躍する作品の中でも特に名作と呼ばれることが多いのが、「白雪姫」、「ベティの家出」、「ビンボーの通過儀式」の三つ(History Of The 50 Greatest Cartoons of All Time)。スピーディな展開とユーモラスなキャラクターの活躍が絶妙に絡み合った傑作ぞろいです。

・・・まだ『雌犬』だった旧式Bettyサンも(意外と)素敵だが、「SNow White」「Minnie the Moocher」「Bimbo's Initiation」は鉄板と言える作品ですねぇ。全体的にハズレ作品が無いBetty Boopですが、Youtobeは流石に多いねぇ~。筒井康隆著作「ベティ・ブープ伝」がBetty嬢の魅力に触れているらしいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

http://jp.youtube.com/watch?v=XWcQei3hPz4&feature=related

【 Bimbo's Initiation (1931) 】~ビンボー(Bimboという犬のキャラクター;Bettyの恋人役)の通過儀式~


 ・・・音響の良い劇場で「ファンタジア」を観たいね、ドラッグ抜きで良いから。

ディズニーアニメはけっこう好きな方ですが昔からミッキーマウスは??でしたw
ずいぶん前から日本の漫画やアニメはひとつの文化だと思っていましたが、今は世界的に認知されているのでうれしい。
「ぽにょ」の家族関係には私もふと疑問にかられましたが、ファンタジーとして観ているのでw
しかし改めて別の視点から観るとなにしろ宮崎アニメなので見落としがたい他の重要な要素も多々含まれているため、その指摘を受けているんでしょうね。

フルアニメは動きが滑ってなんか気持ち悪いw
まあ、それでもポパイやベティーは見てましたがポパイの顎とベティーの頭はケツlikeなイメージがあってどうも好きになれませんね。
昔のOVAアニメなんかだと止め絵でコマ数水増ししてて笑えますが、今ではRETAS Proなどでデジタル処理できるので製作も楽になっているのかな?
宮崎アニメと言えば「紅の豚」の中には24f/sの昔のアメリカンテイストなアニメを流すシーンがあります。
頭の中に焼き付いたイメージを元にこだわって作った感が漂っていて、妙に作り込みが細かいので気になりました。
オラは紅の豚こそが宮崎アニメの傑作だと思いますがねwww人気ないんだよな・・・

 実は「ぽにょ」とやらを見ていないので、発言するのはどうかと思ったが。ベティーに限らず、ディズニー映画も今のアニメからすれば、ぽにょぽにょしてますよ。何か、あの軟体動物のような登場人物の動きは一種独特で、何でああなったんだろうと不思議に思うほどです。

 そうしたアメリカアニメにたいして、日本のアニメは動きが少ない。初期の「鉄腕アトム」なんかを見れば、口パクだけだったり、歩いているのではなく、「移動」してるだけとか、空を飛ぶシーンは右左を逆にしたり、絵を大写ししただけで原画は一つというシーンもよくあった。

 あれは30分番組を週単位でこしらえるのに、どうしても原画が間に合わなくて、苦肉の策だったのだが、あれが評価されてしまった。以来、日本アニメはぽにょぽにょを止めて動かない画面をうまく使い、ディズニーとは異なる独自な方向に発展していったと考えてもいいのではないか。

 宮崎駿の「ぽにょ」がそのような軟体動物系とするなら、ディズニーやベティーのようなアニメの動きに先祖返りさせ、年配層や欧米人にも受けるような「戦略商品」として作られたもののような気がする。ま、「ぽにょ」を見てからコメントした方がいいですね。そうします(笑)。

オイラも紅の豚は好きですよ。
と言うよりも他のはTVでやっててもあんまり見ないですね。

例外的にハウルは女子Aと女子Bと見に行かなきゃなんなかったので2回劇場で観ましたがorz

そうそう、女子Aのお父さんもパヤオアニメでは紅の豚が一押しって言ってましたよw

私も子供の時、ポパイやトムとジェリーとか見てましたよ。
ベティーは子供の時はキモキャラだな~って思ってたけど
大人になって、結構かわいくね?って思うようになって
ピタTとかグッズをいくつか持っていました。

ディズニーは基本的にはそんなに好みではなくて
(プーさんやアリスや白雪姫は好きだけど)
子供の時はキャラだったら断然サンリオ派だったし
ハイジやラスカルやペリーヌとかの
世界名作劇場の方が思い入れはありますね。

宮崎アニメもあんまり見てませんね~。
でもトトロは好きかな~。

 アニメではやはり、ストーリーがしっかりしてるというのが一番と思う。ということになると、宮崎アニメおける当方の趣味は以下の順。

1,「天空の城ラピュタ」
2,「となりのトトロ」
3,「魔女の宅急便」

 「風の谷のナウシカ」は観念臭があってどうもダメ。「紅の豚」以降は大人のアニメファンも狙っての仕様になった気がするなぁ。主人公がブタというのが何より。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」も同様。オレ的に言えば、大人の気持ちや心でアニメを見たくはないっす。

「紅の豚」は、巨匠と呼ばれる監督の一人、ハワード・ホークスの
名映画の香りがして大好きです。

子を乗せての無謀運転が神隠しの冒頭部にあった。そのため映画には結局ノリ切れず仕舞い。ハウルは魔女の役どころが半端なうえ、ヒロインが接吻の安売りをするのもどうかと思った。もののけがこの三作中ではBestだが子供には難しかろうとも。自然に優しく生産性の低い陣営と、生産性は高く病人や寡婦に優しいが自然に厳しい陣営との対立が、農業技術の伝播に伴い吹っ飛ばされるという格好だったような。

新作は観てません。御免なさい。で、向こうのアニメはTom & Jerryが良いですな。昔はMetroまでしか読めなかったものが、大きくなってGoldwin Mayerまで読めるようになった際は正直嬉しかったですわ。

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