ニュースジャンル一覧
- 秋田のニュース
- 内外のニュース
■ 秋田のニュース:地方点描
地方点描:プランに民意を[角館支局]
赤字経営が続き、診療所化の構想も浮上している仙北市立田沢湖病院。医師不足、救急指定取り下げなどから患者数が激減、病床(60床)の利用率は2005年度が65%、06年、07年度はいずれも40%前後まで落ち込んだ。昨年末、総務省が3年続けて病床利用率が70%未満の公立病院に、抜本的見直しを求めたことも病院縮小構想に拍車を掛けた形だ。
今春、病院関係者や市職員ら14人で構成する「改革推進計画策定委員会」が発足、プラン作成を急いでいる段階だが、腑(ふ)に落ちないのはメンバーに市議や一般市民が含まれていない点。市議会も特別委員会を設置し、病院経営の在り方を協議しているが、双方の委員が一堂に会し、議論する場は持たれていない。今回持ち上がった構想は、財政面ばかりに目が向けられ、民意を十分に反映した内容とは言い難い。
一方、病院縮小の構想を知った住民は危機感を募らせている。今月10日夜に開かれた住民集会には約200人が出席、同病院の今後に対する関心の高さを浮き彫りにした。「地域医療を永続的に支える存在として不可欠」「財源の無駄を省けば存続可能」—。多くの住民が現形態の維持、救急受け入れ体制の確立などを訴えた。
巨額な建設費を投じ、2003年3月に完工した田沢湖病院は、「地域に安定した質の高い医療提供」などを基本方針に掲げ船出。それが5年余で窮地に立たされ、転換を迫られている。地方財政を取り巻く環境は厳しいが、住民の命、健康にかかわる問題。それだけに、関係機関は民意を踏まえ、慎重に議論を進めていくべきだ。
(2008/08/13 10:40 更新)
スポーツ特集
- 北京五輪2008
アスリートたちの祭典がいよいよ開幕!!競技記録や関連ニュースなど情報満載。
- ファイト!本荘ナイン
夏の甲子園、最後まで頑張った本荘ナイン。鳴門工(徳島)に善戦及ばず敗れる。
- 全県少年野球2008
全県少年野球は、羽城が3年ぶりの優勝で幕を閉じた。参加21中学校の熱戦の記録。
- 高校野球秋田大会2008
高校野球秋田大会は本荘が優勝、2年ぶりの甲子園出場を決めた。熱戦の記録。
連載企画
- 再編論議の焦点
県地域振興局再編はなぜ必要か。何が問題視されるのか。論点を探った。(8/13更新)
- ここに戦争がある
県内にも戦争の記憶をとどめる場所がある。そのいくつかを歩いた。(8/13更新)
- 高騰の夏
世界的な原油や穀物の価格上昇に苦悩する県内企業の現状を報告する。(8/9更新)
- テントの主役たち
好評開催中の「キグレNEWサーカス」で繰り広げられる技を紹介する。(8/6更新)
- 精鋭たちの夏
埼玉県で開催される全国高校総体。各競技の選手たちの戦いを紹介する。(7/27更新)
- 北の翼はいま
開港10周年の大館能代空港。これまでを振り返るとともに「いま」を追う。(7/19更新)
- 傷癒えぬ被災地
岩手・宮城内陸地震の発生から1カ月。被災地の「その後」を追った。(7/13更新)
- 夢のテント
7月19日から始まったキグレNEWサーカスの妙技の数々を紹介する。(6/27更新)
- 見聞記
喜怒哀楽が交錯する街の人間ドラマ。記者が心に留めた出来事を記す。(8/3更新)
- 素顔のカンボジア
秋田市出身のフォトジャーナリスト高橋智史さんが、カンボジアの「今」を報告。(8/7更新)