岡山放送局

2008年8月12日 22時52分更新

井原乳児殺害で捜査本部設置


先月、出産直後の乳児を死亡させたとして重過失致死の疑いで逮捕された井原市の女が、その後、過去に4回、自分が出産した乳児を殺害していたことを自供し、警察では容疑を殺人に切り替えて調べています。

この事件は先月30日、自宅で出産した直後の乳児の顔にタオルなどを巻いて窒息死させたとして、井原市笹賀町の青果店店員、佐々木博美容疑者(41)が重過失致死の疑いで逮捕されたものです。

警察の調べに対して佐々木容疑者は、「今までに4回自分の部屋で子どもを産んでタオルなどで口を押さえて窒息死させ、隠していた」と供述して乳児を殺害したことを自供したということです。

警察で供述に基づいて自宅を捜索したところ、これまでに死後1年以上が経過した2人の乳児の遺体が見つかっています。

このため、警察では、容疑を重過失致死から殺人に切り替えた上、11日、井原警察署に捜査本部を設置し、捜査員40人態勢で殺害に至った経緯などの捜査を進めています。

佐々木容疑者は、乳児を殺害した理由について、「堕胎する金がなく、交際相手の男性から子どもを産まないよう言われた」と供述しているということです。