丹波
東雲診療所の運営者を公募 篠山市、廃止を撤回
民間に運営移譲する方針が固まった東雲診療所=篠山市小田中 |
篠山市は、二〇〇九年度末で廃止するとしていた同市小田中の東雲(しののめ)診療所について、民間医療機関から運営者を公募し、存続させる方針を固めた。市民の反対を受け、「命にかかわることなので考えを改めた」と方針転換した。建物を無償で貸す代わりに、委託料や補助金は出さずに運営を移譲する。九月に地元住民に説明する。
同診療所は一九八一年の建設で、市内の四診療所では最も古い。昨年度の延べ患者数は約三千六百人と減少が続き、年間の赤字は約三千七百万円。市は近くに医療機関があり、建物も古いことから民間への売却も困難として、篠山再生計画案で廃止対象に挙げていた。
方針転換は、同診療所の常勤医が七月末で退職したことが背景にある。診療所には管理する医師が必要だが、常勤医がいなくなり、特例で草山診療所の医師が兼務。その措置も来年三月で切れ、市は一年早く結論を出さざるを得なくなった。さらに、地元自治会など市民が存続を要望し、再考を迫られていた。
公募は遅くとも年明けには行い、来年四月から民間に運営を移譲したい考え。指定管理者制度を利用し、建物を無償で貸与。医療機器の買い替えなどは民間負担とし、市は大規模な補修が必要な場合のみ補助する。民間から応募がない場合でも、診療体制を縮小して存続させる方針。(上田勇紀)
(8/13 09:59)
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