経営男性を書類送検 南会津のCO中毒死事故

 福島県南会津町(旧伊南村)のペンションで2005年1月、松下電器産業製の石油温風機の不完全燃焼のため宿泊客が一酸化炭素(CO)中毒で死傷した事故で、福島県警南会津署は12日、業務上過失致死傷の疑いでペンション経営男性(60)を書類送検した。松下電器の過失は問えないとして送検を見送った。

 調べでは、経営者は宿泊客の事故防止を図るための機器の点検整備を怠った疑い。事故は、千葉県多古町の親子が急性一酸化炭素中毒で倒れ、小学6年の長男=当時(12)=が死亡、当時40歳の父親は意識不明の重体で今も入院している。

 事故があった機種は、同社が1985―92年に製造したFF式石油温風機。空気を送るゴムホースなどに経年劣化で亀裂が生じて不完全燃焼を起こし、長野県内でも同様の事故が発生。05年4月、リコール対象機種になった。
2008年08月13日水曜日

福島

社会



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