2008年 8月 12日
香川用水、早ければ19日にも4次制限へ
四国の水がめ、早明浦ダムの貯水率低下が続いています。今月19日にも香川用水への水の供給量を60%カットする第4次取水制限を行うことが正式決定しました。早明浦ダムの12日午後5時現在の貯水率は29.6%で、平年を約50ポイント、下回っています。国と四国4県で作る吉野川水系水利用連絡協議会は12日、貯水率が15%程度に低下した時点で第4次取水制限を行う事を決めました。早ければ今月19日にも実施される見通しです。また、協議会ではダムの貯水率が0%になった場合、貯水率の計算に含まれない水力発電用の水を水道用に回す事が確認されました。協議会によりますとダムに残った発電用の水は香川と徳島の生活用水の約2ヵ月分をまかなえるということです。

北京五輪体操男子団体、沖口選手ら銀メダル
連日熱戦に沸く北京オリンピックです。体操男子団体の決勝に岡山・関西高校出身の沖口誠選手が出場し、見事、銀メダルを獲得しました。団体連覇を狙う日本は予選で2位に付け巻き返しを狙います。3選手の合計点で勝敗を競う決勝、関西高校出身の沖口誠選手は、得意のゆかに出場しました。予選で「良い出来」と答え、15点台をマークしていたゆかでの演技。日本勢2人目で登場した沖口選手は持病の首と足の痛みに耐えながらも序盤から難度の高いひねりを加えた連続宙返りを決めるなど安定した演技を披露します。最後の着地でラインを超えますが15.275をマークしました。日本はその後、一時4位まで順位を落とすものの後半挽回し銀メダルを獲得しました。また、射撃の男子50メートルピストルに出場した岡山県警の小林晋選手は558点で惜しくも予選敗退となりました。

発破作業の石、住宅を直撃
11日津山市で採石場の発破作業で飛んだ石が約300メートル離れた住宅などの屋根を突き破る事故がありました。11日午後3時半ごろ、津山市綾部の住宅で飛んできた石が2階の屋根や車庫兼倉庫の屋根を突き破りました。石は庭にも落ちていて、中には直径約30センチ、重さが10キロを超えるものもあり、こぶし大のものも含めると数十個ありました。当時、この家には男性1人がいましたが、けがはありませんでした。警察の調べによりますと石は住宅から約300メートル離れた野田砕石の採石場で発破作業により飛んだもので、周辺に防護ネットは設置されていませんでした。警察が事故の原因を調べています。

赤ちゃんを窒息死させた女を殺人容疑で調べ
自宅で出産した赤ちゃんを窒息死させたとして、重過失致死の疑いで逮捕された井原市の女が「子供をおろす金が無くてやった」と殺意を認めていることが分かりました。警察は容疑を殺人に切り替え、捜査本部を立ち上げました。この事件は先月30日、出産直後の男の子を窒息死させたとして、井原市笹賀町の青果店店員、佐々木博美容疑者が逮捕されたもので、その後、自宅などから死後1年以上が経過した2人の赤ちゃんの遺体が見つかっていました。取調べに対し、佐々木容疑者は男の子の他に「今までに4回、自分の部屋で子供を産み、タオルで口を押さえて窒息死させた」と供述し、殺意を認めているということです。また、子供はいずれも10年近く交際する男性との間にできたとし、「子供ができたことで、男性に嫌われたくなくかった」「子供をおろす金が無くて、そうした」などと供述しているということです。

岡山県が漁師に緊急支援
長引く燃料費の高騰を受け、岡山県は12日、県内の漁師に対して、燃料費の一部を負担する独自の緊急支援策を発表しました。支援策では去年12月の燃料価格を基準として、今月の価格との差額の9割を上限に県が負担します。上限はA重油が、1リットルあたり31円、軽油が、1リットルあたり30円となっています。支援を受けるには漁協ごとに燃料の使用量を前年より1割以上削減する計画を県に提出し、承認される必要があります。支援期間は今年10月31日までで、国が予定している同様の支援策が実施され次第終了します。漁業用の燃料費はここ5年で約3倍に跳ね上がっていて、岡山県漁連では先月2度に渡って、県に支援を求める要望活動を行っていました。

岡山県、給与カットは大阪府を越える水準で
岡山県の石井知事は、財政構造改革で実施する職員給与のカット率が現在、全国で最も厳しい大阪府の7.2%を上回る見通しを明らかにしました。石井知事は「県庁自身が身を削らなければ、県民に理解してもらえない」としています。岡山県は行革による効果の目標を年間400億円に設定し、2012年までに目標を達成したい考えで、職員給与の大幅カットでそれまでの不足分を補う方針です。

岡山市で路線バスと乗用車衝突
11日深夜、岡山市で路線バスと乗用車が衝突する事故があり、バスの乗客1人が軽いケガをしました。11日午後11時45分ごろ岡山市古京町の市道交差点で、岡山駅前発、西大寺バスセンター行きの両備バスの路線バスと、乗用車が出会い頭に衝突しました。バスには乗員・乗客11人が乗っていて、この事故で岡山市に住む51歳の男性が左肩を打つ軽いケガをしました。乗用車を運転していた岡山市に住む58歳の男性にケガはありませんでした。現場は信号機のある見通しの悪い交差点で、警察は、双方の車を運転していた男性から事情を聴くなどして、事故の原因を調べています。

痴ほう症治療薬開発に道開く新物質発見
痴ほう症などの治療薬開発に道を開く可能性がある新しい物質を岡山大学大学院の研究グループが発見しました。研究を進めていたのは岡山大学大学院医歯薬学研究科の森山芳則教授の研究グループです。新しく発見された物質はVEATと呼ばれ、脳が記憶や学習をする際に分泌される物質、アスパラギン酸を運ぶ役割を持つものです。VEATの発見で、アスパラギン酸の伝達経路や仕組みの解明が可能となり、これまで開発が困難だった痴ほう症などの治療薬開発に道を開く可能性があるということです。記者会見をした森山教授は今後、VEATをさらに解析していきたいとした上で、「神経伝達物質の研究で世界をけん引していきたい」と話していました。