2008.08.11 (Mon)
【北京五輪】チケット完売したのにガラーン……の席[海外]
いま、北京オリンピックの各会場で奇妙なことが起こっている。なんと、高額な席だけガラーンと空いており、低価格の席だけ観客が大勢いるのである。北京政府によると、北京オリンピックのチケットとして売り出された680万枚のチケットはすべて売れており、これから観戦したいと思っている人がいても入場するのはかなり難しい状態だ。それなのにこの席の空きようは、いったいどうしたものか?
このことについてイギリスBBCが国際オリンピック委員会に問い合わせたところ、「2000年のシドニーオリンピックの観戦率は94%もあったのに、これは非常に残念なことです」と、悲しんでいる事実を伝えてきたという。また、会場の外では、試合を観ることができずに、涙目になりながら足をガクガクさせている人が多数いたという。
チケットが完売したのに席が空いている理由として、このような原因があると語る筋もいる。「北京オリンピックに協賛したり出資してくれた人々にチケットを配ったばっかりに、行く予定もない人がチケットを握っている可能性が高い。中国政府の役人関係者も、行かないのにチケットを手にしている」というのが、空席の原因のひとつとして考えられるというのだ。行かない人がチケットを持っている。これほど意味のないことはない。
インターネットサイトでチケットを転売しているテンバイヤーもいるというが、少なくとも観戦したい人にとって、いくら値段を吊り上げられたとしても購入できるだけよしとするべきなのだろう。最初から行かないつもりなのにチケットを受け取って紙くずにしてしまう者たちよりは、テンバイヤーのほうが幾分マシである。
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