秘宝をめぐる米アドベンチャー映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」(ロブ・コーエン監督)のジャパン・プレミア試写会が4日、東京・国際フォーラムで開かれ、主演のブレンダン・フレーザーさん(39)の他、ミシェル・ヨーさん(45)、イザベラ・リョンさん(20)が舞台あいさつをした。前2作でも主役を務めたフレーザーさんは「早く(撮影現場に)来いという電話を待ち続けていたよ。なぜ中国に行くのかと聞いたら兵馬俑がミイラ(という設定)なんだ。今日は2人の美女に囲まれてとても幸せな気分だよ」と上機嫌で話した。
日本語吹き替え版で声を担当した音楽ユニット「羞恥心」の上地雄輔さん(29)もゲストで登場し、初めてのアフレコで「アクションシーンはドキドキしました。息継ぎが分からなくて途中で吐きそうになった」と明かした。
映画は、99年のパート1、01年のパート2に続いて7年ぶりに作られたパート3。今回は舞台を前2作のエジプトから中国に移し、不老不死の秘宝を求めてリック(フレーザーさん)とエブリン(マリア・ベロさん)のオコーネル夫妻と、息子のアレックス(ルーク・フォードさん)がスーパーパワーを持つミイラと対決する。ヨーさんは皇帝(ジェット・リーさん)に呪いをかける呪術師の役を、リョンさんはアレックスと恋に落ちる謎の美少女を演じる。
ハリウッド映画初出演のリョンさんは「大スターと共演できて光栄。自分にとって得難いチャンスだったと思っています」と初々しく話した。ヨーさんは「ジェット・リーが今回来られなくて残念。彼がここにいればきっとこの状況を楽しんでいると思います」と来日できなかったリーさんを気遣った。
翌5日に東京都内で開かれた会見では、日本語版のイメージソングを担当した05年「東宝シンデレラガール」の黒瀬真奈美さん(16)がデビュー曲でもある「オモイデ星」(8月13日発売)を初めて人前で歌った。ヨーさんの6日の誕生日を祝うケーキが登場すると、そのケーキをフレーザーさんがつまみ食いしてお茶目な面を披露。会場は笑いに包まれた。
映画は16日から東京・日劇1ほか全国で公開予定。9、10日には先行ロードショー、15日には「前夜祭」も決まった。【細田尚子】
2008年8月5日